京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

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土井

ごっこ遊び

2012年9月17日(月)

先日、休みの日にどこか出かけたいと子供にせがまれ、

甲子園のそばにある、子供が楽しみながら仕事をする施設に行きました。

一言で言うと、大掛かりに(入場料を含め)ごっこ遊びをさせてくれるのです。

子供たちが、仕事(というより作業)を体験できるよう、

係の人が、ほぼ直接的な誘導をしながら、関わっておられました。

わが子2人は消防、電車・・・いくつかの仕事(ごっこ遊び)を楽しんでいましたが、

そんな姿を見ながら、気が付いたことがありました。

 

いまどきの子って、ごっこ遊びをあまりしないなぁと。

(少なくとも、わが子とその周りでは、ほとんど見ない気がします)

しかも、

長男が小さい頃は電車が好きで、いろいろと連れて行ったせいか、

長男の電車の車掌姿はちょっとは板についていましたが、

わが子も含め、役に成り切っている子がとても少ないのが気になりました。

一昔前のごっこ遊びのほうが、子供たちにリアリティがあったように思います。

 

この施設に限らず、世に売られているおもちゃや、通信系の付録にありがちな教材は、

昔に比べて、リアルすぎるものも出てきていますが、

それを使って遊ぶ子供たちがリアルになるとは限らないようです。

まわりや大人がやっていることをごっこ遊びするにしても、

自分たちで、職業に興味を持ち、いろいろ観察し、それらしい素振りに気づき、

いろいろ工夫して準備して、設定を決めて、真似事をする・・・わけですが、

そんなことしなくても、なんとなくごっこ遊びが形になる時代なんでしょうか。

便利になった分、かえって創造力や観察力は必要ないのかもしれませんね。

 

どんな仕事でも、趣味でも、

「教えてもらうんじゃない、盗め」と職人気質に格好良く言いたいところですが、

見よう見まねで工夫して習得したり、自力で作り上げたり・・・といった作業が、

子供の頃から経験し難いような、そんなご時世なのかもしれません。

※1 「盗め」->「作業や物をそのままパクったりコピーすること」ではありません、念のため。

※2 時代・世代に関係なく、「盗め」ができるかどうかで雲泥の差があると感じます。

 

何でも、お膳立てがある時代の教育や指導の難しさを感じた一日でした。

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