京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

こんなこと

遠藤

●●療法士の仕事って訓練だけ?

2013年3月29日(金)

今日は、理学療法士と作業療法士の国家試験結果発表の日ですね。

今日合格となった方は、晴れて療法士になります。

受験した皆さんは、どきどきが最高潮ですね。

新人さんにありがちですが、対象者の訓練しなくっちゃって、そのことばかり一生懸命に考えます。

それはそれでもちろん大事なのですが、こんなことも考えてください。

 

 

ふと、気付くと一人ぼっちってことありませんか?

 

そうなんです。
何かに集中していると、最初周囲に人が居て、多少なりとも絡みもあったのに、
気付くと、いつの間にか1人その作業をしていて誰も居なく、電気も自分の周囲以外消えていたり。

 

あとは、1人暮らしして居る頃でも、いつもは気にならないのに、
突然、自分が1人なことに気付いて何か、さびしくなったりしました。

 

一人ぼっちって気付くと、なんかさびしかったり、世間から置いていかれた気がしたり、
いろいろ不快なことを思い出したり、気分がすさみます。
そして、イライラしたり、あせったり、いつもしない行動を取ったりします。

 

きっと、これは何歳になってもこれから先も感じて起こると思います。

 

今は、高齢になられて、施設に入所したり、病院に入院したり、
自宅でも核家族化が進み、1人暮らしが普通だったりします。
そんな中で、時にはそんな気持ちも行動に影響しているんじゃないかと思います。
そんな時、ちょと気付いて、声を掛けるだけ、挨拶するだけでも、
一人ぼっちではない気持ちに、なってもらえるかもしれません。

 

リハビリって言うとどうしても訓練的な関わりがクローズアップされますが、
こんな事も気持ちを整えて、より良い生活を獲得してもらうためのリハビリ的な関わりだと思います。
そして、そんな事が訓練的な関わりの前に必要な事だったりします。008c

 

●●療法士になったら、ちゃんと訓練をしないとって気になります。
でも、、
その前の大事なあんな事、そんな事、こんな事、へんな事、どんな事をいろいろ見落とさないで、
関わったり、考えたりして下さいね。
それが、まわりまわって効果をあげると思います。
区切られた訓練時間だけが、●●療法士の専門性を活かす時間や役目ではないと思いますよ。

そんなこと

遠藤

マシントレーニングって?

2013年3月13日(水)

リハビリには色んな形があります。
その中の一つがマシンを使ったトレーニングですね。

 

マシントレーニングは、若い方からご高齢の方までしています。
ただ、一口にマシントレーニングといっても効能や使い方はいろいろです。
同じようにしているように見えても、
ある人は、筋力を強めるためにしています。
tore02[1]ある人は、持久力を高めるためにしています。
ある人は、速く動くためにしています。
ある人は、体の動きを滑らかにするためにしています。
ある人は、ダイエットのためにしています。
ある人は、ストレス発散のためにしています。
ある人は、、、、と、色んな方が、いろいろな目的で行なっています。
そして、その目的に合う使い方や、セッティングをしています。
同じマシンを使っていても、目的が違うと使い方が違ってきます。

 

だから、マシントレーニングは難しいこととか、激しい運動って訳ではありません。
そういうトレーニングもできますし、違うトレーニングもたくさんあります。
最近は介護保険の施設などでもマシンが導入されていることが多いです。

 

マシンで無いと出来ない事もありますが、マシンでなくてもできることもあります。
色んなリハビリの一つとして、せっかくあるものは使って、健康の助けにしてはいかがでしょう。
ただ、使うときは、くれぐれもトレーナーやスタッフの指導に従って安全にお使いください。
なんせ、設定や使い方が違うと効能が自分に合うかどうか分かりませんし、
逆に体に負担をかけ過ぎてしまうと本末転倒ですからね。

 

どのマシンも意外と乗り降りしにくいですから、

無理せず人の手を借りてください。

へんなこと

遠藤

拍子に…

2013年2月28日(木)

うまく動けないとき
体がうまく動かないとき、頭がうまく動かないとき、気持ちがうまく動かないとき
いろいろ動かないときがあります。symbol_k06

 

周りから見ると、ナゼそんなことになっているの?って思われますね。

 

うまく動けない理由には、切り替われないだけってケースが結構あります。
そして、何かの拍子に急に動けてしまうのです。でも、何かの拍子を自分で作ることが難しく、
周囲の手助けや偶然によってその拍子を得られることがあります。

 

そして、その拍子を一度得られたら、次からはうまくいったりすることもあります。
しかし、また、違う拍子が必要なこともあります。

 

そんなことをリハビリでも大事にしています。
腕を動かす機能訓練ひとつでも、普通に肘を曲げたり伸ばしたりするのに、動かそうとすると
どうもうまく動かせないのに、ダンスになったら動くことがあります。
ダンスが拍子になるんですね。
頼まれた用事を思い出せなくなるのに、
用事を書き込んだカレンダーを見たら、どんな状況で頼まれたかまで思い出せる方もいます。
カレンダーを見たことが拍子になっているんですね。
ひとつのことにこだわって、ずーっとそれを話していたのに、綺麗な花を見かけたとたんに、
ぜんぜんその話をしなくなって、いつもの様子に戻ることがあります。
綺麗な花が拍子になっているんですね。

 

そんな拍子をあえて作っていることを象徴するのが、
たとえばただ楽しいだろうと、レクリエーションをしているのではなく、
リハビリとしてレクリエーションのようなことをしているときだったりします。
しなければならないって強い思いが行動を固めてしまいます。
でも、その思いをふっと弱めて違う思考をよぎらせてくれると、
体も頭も心もまたいつもどおりに、いつも以上に動き出すことがあるんですよね。

 

ほら、

いつの間にか身体が動いたでしょ?
いつの間にか思い出したでしょう?
いつの間にか気持ちが楽になっていたでしょう?
「いつの間にか」を、「いつものこと」にしたいために、
そんな為にもリハビリはあります。

へんなこと

遠藤

そう…自分でもわかってはいるんですよ

2013年2月20日(水)

最近は、エコとか、節電とか、ふと、気になりますよね。

 

その中で、パソコンなんて電気で動くものを日々つかっていると、まあ、電気を消費しているものだと思います。

 

さて、integrate_a04
探すとあるんですよね、太陽電池で動くパソコン用のキーボード。
以前一度探した時は、海外でしか売っていなかったのですが、
今は日本でも売っていました。

(「ソーラーキーボード」で検索すると出てきました)

 

キーボードぐらいでは、消費電力もたいしたことが無いのでしょうが、

それでも、少しはエコな気分に成れますかね。
しかも、無線接続のキーボードなので、パソコンから伸びるコードも1本減らせます。
無線接続にありがちな電池切れの心配は無いですし、
一応、室内の蛍光灯の明かりで動くって書いてあるし…。

 

ちょっと買ってみようかと、今思案中です。
電気の消耗が気持ち少し減るけど、財布の中身も確実に減るって感じですね。

 

うーん、どうしようかな?

 

はい、はい、わかっています

本当は、これを買うより、パソコン使う時間を減らすほうがずーっと、エコなんですよね。
わかってはいるけど…。

 

そんな事、他にもいろいろありますよね。
便利と快適を求めるのを控える方が正当なのでしょうね。
正当で無い事が分かっても、ちょっとでもと自分へのお慰みでごまかす事、皆にあります。

 

ダイエットでも、リハビリでも、自分に合った正当な方法は教えてもらったにしろ、
もっと他に楽に効果が出る方法がありそうな気がしますよね。
そして、自分に合うかどうかはともかく、見つけたらそれでごまかしますよね。

わかります。その気持ち。
今の私が、ものは違えどそんな感じですね。

そんなこと

遠藤

コッソリでも赤裸々でも

2013年2月17日(日)

私達の脳は、たくさんの機能の中枢です。
ですので、脳に障害が起きると、
話すこと、見ること、聞くこと、考えること、
覚えること、感じること、身体を動かすこと…様々な障害が表れます。

 

そして、それらが単一で強く出ることもあれば、
複合して様々な症状を示すこともあります。
たとえば同じ脳梗塞という病名でも症状が同じではありません。
そして、障害によっては、性格まで変わってしまいます。

 

そして、日にちが過ぎればすっきり治るってものでもありません。
どんな状態なのか?どんな症状なのか?どんな生活ができるのか?
だから、今はどんなリハビリが必要なのか?って考えます。
全部一人一人にあわせて違うことを考えます。

 

そんな私達は、
立ち入ったことまでお尋ねしていると思います。
そもそも、トイレやお風呂の練習までしたりしますし、
普通の会話で「どうやってトイレしている?」なんて会話しないですよね。
づかづかと皆さんのプライベートな空間に、完全にお邪魔しています。

 

でも、プライベートが分からないと、
個人に合わせたリハビリプランが立ちません。

 

車椅子一つでも、数万円の物から100万円を超える物まで売られています。
住宅改修なんて青天井です。
身体に合うかどうかだけでなく、経済的な面も福祉用具などの選択には関わってきます。

 

一人一人違う症状、状態、だからこそ、これからどうするか、
プラーベートな状態についてもコッソリでも赤裸々でも良いですから、
今後のために話し合わせてくださいね。

そんなこと

遠藤

過去に出会ったすごい人

2012年12月29日(土)

リハビリの仕事についていると、
たまに、すごい人に出会います。
どうすごいかというと、こちらの想像を超えて回復する人です。

 

そういう人たちの特徴は、
1.前向きであること
2.努力を惜しまないこと
3.スタッフが見ていないところでも頑張っていること
4.ジョークや遊びが好きなこと
5.失敗を笑えること
6.素直なこと

 

です

 

まず「前向きであること」
これは、訓練していても、訓練を続けた結果、自分が後々できるようになることを
イメージしながらしていることです。
たとえば、物を動かす練習をしても、練習している物ではなく、
自分が扱いたいものをイメージして、
「あれはもう少し重くてすべるから、もっと慎重に動かさないと、いけないな。あれだったら、こうだしな。」
みたいな事を考えているんです。
今している事が「できるように」ではなく、「できるようになった後のこと」を考えているんです。

 

そして「努力を惜しまないこと」
これは、当然ですが努力したら良いに決まっているんですが、
その努力が、こちらが「それぐらいにしとかないと」って、止めるまで、
自分がした方が良いと思った事は、続けていたりするんです。

 

次の「スタッフが見ていないところでも頑張っていること」
これは、努力を惜しまないことに似ていますが、どちらかというと、
「スタッフをおどろかせたい」って思ったり、「一度やってみようと思い立った」みたいな、
スタッフに言われたことを自主トレで頑張るのではなく、
自分で「やってみたらどうだろう」って考えてやってみる人なんです。

 

次の「ジョークや遊びが好きなこと」
これは、「スタッフが見ていないところでも頑張っていること」の原動力にもなっているのでしょうが、
とりあえず、いつも楽しくなるために、取り組んでいるんです。
おしゃべりも、趣味活動も、以前がどうかは、ともかく置いといて、今できる楽しみを満喫しようとされます。

 

次の「失敗を笑えること」
これは、とりあえず自分が失敗しても受け入れて、笑い話にしてしまいますし、
人の失敗も目くじら立てるよりは、笑い話にしてしまうのです。
患者さん同士の言い合いを見かけても、どちらの言い分も分かると言いながら、結局笑い話にしてしまいます。
失敗を受け入れる器があるって事でしょうかね。

 

そして「素直なこと」
これは、もう驚くぐらい、素直に訓練中指示に従って、アドバイスにしたがって、するんです。
日常のことは言うことを聞かない人も、いざ訓練となると、すべてを素直に受け入れて実践していくんです。

 

私が出会った想像を超えた人たちの共通する特徴でした。
きっと、リハビリスタッフは納得してくれると思うのですが。

なろうと思ってなれないかもしれませんが、

ちょっとは参考になりますか?

へんなこと

遠藤

なんで?って

2012年12月19日(水)

むすこが、「なんで?」と質問することが多くなりました。
でも、見ていると、その質問は、
「何で?」という言葉通りの意味ではなくて、

 

「今の状況が受け入れられないから、違う答えを言って。」と言っている
と思うことが結構多いです。

 

飼っていたバッタさんのお墓を作って「さよなら」した時も、
そのバッタさんが何で動かないのか?さよならするのはなんで?っていうのもあったのですが、
テレビ番組が終了して、もう終わったから見れないって時も、なんで?
イベントが終了してお片づけになっていて、さあ次へ移動と言うと、なんで?

 

なんで?って聞かれて、
説明して、でも、説明は聞かなかったことにして、再度なんで?
って感じになります。
これが、割としつこい。
きっと現実を受け入れられないから、受け入れたい現実に変えて欲しいと願っているのでしょう。
でも、今ある現実は変わりません。

 

患者さんでも同じです。
つらい現実を受け入れられないので、
いくら正論でも、正しい予測でも受け入れられないことが有ります。
でも、現実が変わるわけでは有りません。
…でも、取り組み次第で後の生活が変わるのも現実です。

気持ちを切り替えて頑張って欲しいと願います。

 

受け入れられないのは、心の防衛反応だと思います。
より大きな気持ちで、その方の心を支えられたら、
その防衛反応を乗り越えて、その現実を受け入れられるようになると思っています。
悲観するのは本人だけにしておきたいです。
周りに居る私たちは大きな心で受け入れて、患者さんが未来を作るために、支えていく力になれたらいいな。
今ある現実を、漫画みたいな奇跡は起こせませんが、よりよい現実に少しでも変えるために。

 

大きな心持てたらいいな

力になれたらいいな

そんなこと

遠藤

体を動かすコツ?

2012年12月08日(土)

たとえば、よく使われる例が、
椅子に座っている方に、

 

部屋から移動しようと思って、
「歩いて下さい」といっても歩けないのに、
「あそこへ行きましょう」というと歩いて移動できたりします。

 

歩く練習中に、
「足を上げて下さい」といっても足が上がらないのに、
「これをまたいで下さい」というと足が上がったりします。

 

言葉や環境が作るマジック(専門用語では有りません。私がそう呼んでいるだけです。)です。
何気ないことですが、この要素を使う訓練は結構あります。
だって、この方々はふざけているのではなく、
本当にできなかったり、できたりが変わるのです。

 

同じ人なのに、違う人が関わると、できることが変わることがあります。
それは、
その人が優しいとか、怖そうとか、雰囲気が良いとか、仲が良いだけが理由ではありません。
その人に合ったコツを掴んだかどうかも要素にあがります。
そのためには、観察とか、その人を知ることが大事になるのです。

 

別に行動だけではありません。
肘を曲げ伸ばしするだけの運動訓練にもこのマジックは使われます。
1.肘の曲がる所に注意を向けて運動する
2.肘を動かす筋肉に注意を向けて運動する
3.肘ではなく手に持つ物に注意を向けて運動する
4.手を動かす範囲に注意を向けて運動する
5.会話に注意を向けて運動する

 

どれも人によってはマジックになります。
誰にでも同じことがマジックにはなりません。
他にもマジックはあります。

 

頭や体は、いろいろな影響を感じて、受けて、何気に動いています。
障害を受けると、影響が出すぎたり、感じなかったり、何気に動けなくなっています。
でも、どこかに時折つながる抜け道があったりします。

 

今日も誰かマジックにかかっているかもしれません。
最初はスタッフがいるときだけかかるマジックだったけれど、
いつの間にか、当たり前に自分でできるようになることを、
マジックを不思議と感じなくなることを目指しています。

こんなこと

遠藤

一見してできる?できない?

2012年11月24日(土)

何ができて、何ができないのか?
一見しただけでは勘違いすることがあります。

 

たとえば、ものすごく早く文字を入力するタイピング能力の高い人が、
パソコンのことに詳しいかって言うと、そうでもありません。
でも、パソコンに向かってものすごく早くキーをたたいて文字を入力していたら、
絶対一見して、パソコンに詳しいに違いないって思いますよね。

 

でも、今は学校でも、仕事でもパソコンを使いますから、
文字を入力することには慣れて、ものすごく早く打てる人が結構います。

 

私はそれほど早く文字を打つことができないので感心します。
でも、そんな人から初歩の初歩って感じのことを聞かれてたまにドキッとします。

 

そうなんです。
見かけができそうだからつい、できていると思ってあまり簡単な操作は指導しなかったりするのです。
全部がたどたどしかったら、こちらで配慮して簡単なことについても指導するかもしれません。
しかし、できていると思っているので、当たり前の事については流して、
難しい操作の話しかしなかったりします。

 

後になって、「何ができなかったの?」ってたずねて、
「えっ、そんなことで困っているの?」って事があります。

 

できるように見えても、それは今見えるところができているだけってことは多々あります。

 

それは誰でもどんなことでも同じです。
私たちもリハビリで患者さんの状態を評価しますが、時折驚かされます。
一見できるように見えるけれど、できなかったりすることがあります。

 

しかし、反対に一見できないように見えて、実はできる人が居ます。
そして、私たちリハビリスタッフがする仕事は、この
「一見できないように見えて、実はできる」ことを見つけ出すことも一つです。

 

目に見えるからだの障害は、これが動かないからできないだろう。
でも他は動くから、これはできるだろうって考えにいたるのは難しくありません。
しかし、特に認知症や高次脳機能障害など、目に見えない障害は、
「一見できるように見えて、できなかった」っていう積み重ねで、
周囲から「何もできない」っていうレッテルを貼られてしまいがちです。

そこから再度、「一見できないように見えて、実はできる」っていうことを見つけて、
それを一つ一つ積み重ねて、できることがあるって実感して、周囲にも知ってもらって、
これならできるかな?って思ってもらえる。
そんな生活を作っていくこともリハビリです。

 

できることが見つかったら一緒に喜びたいですね。

どんなこと

土井

これさえやれば・・・

2012年11月08日(木)

結構前になりますが、私が就職した頃、

「リハビリの先生になおしてもらう」と表現される方がほとんどでした。

しかしながら、リハビリテーションの効果を左右することとして、

「患者さんが質・量あわせてどれだけトレーニングしたか?」

ということが核心的な要素となります。

つまり、

「なおしてもらうもの」のではなく、「やって身につけるもの」なのです。

なので、

「運動や歌、勉強などと同じように、自分で積極的にやらないと上達しないですよ」

「でも、そこは上手いことできまへんか?」

「私たちが動くだけで上達するなら、みんな甲子園や東大・京大にいけるようになっちゃう」

「ほんまやな~(笑)」

なんて、すこしでも理解してリハビリしていただけるよう会話していました。

 

昨今、一般的にリハビリテーションが知られるようになり、

「リハビリテーションはがんばってしないといけない」という意識が広がり、

現役世代を中心に、積極的な方が増えてきています。

また、インターネットやテレビ、書籍など、情報があふれる時代でもあり、

「私はこの方法だけやって、ここが治ったらそれでいいから、それだけやってくれ」

「私はこれをやってもらいに来たんだから、これをずーっとやって欲しい」

というご依頼を頂くことも増えてきました。

 

これだけやっていたら・・・って、

たしかに、世の中には○○汁や○○エキス・・・など、それを謳った商品も溢れていますね。

でも、

一般的には、集中的・専門的リハビリテーションを必要とする人では、

「一つだけ悪くてそこだけ治せば解決する」という人は、かなり稀なケースです。

ちょっとした捻挫で足を1週間引きずると、

治ってもその引きずり癖が残ることもあるぐらいですし、まずいないかもしれません。

 

このリハビリさえやれば・・・・は、

「素振りさえやっていれば、レギュラーになれる」とか、

「シュート練習さえすれば、ハットトリックができる」とか、

「時間とお金を費やせば、一流になれる」とか、

そんなことと同じような、そんな感じです。

また、病気や怪我をするということは、

「割に上手かった野球やサッカーなどが下手になり、苦手と思うようになった」

という感じで理解していただいても間違いではありません。

 

苦手だけれども、上手くなりたいし、上手くならないといけない・・・

そのためには、好きなことも、嫌いなことも、やっていこう・・・

そんなイメージで、リハビリテーションに取り組んでいただければと思います。

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