デジタルな感覚
2012年8月09日(木)
最近、ほんとうにデジタルな物が多くなりました。
デジタル機器の方が高性能だったり、高級なイメージすら感じる人も多いようです。
さて、
最近、ニュースや身の回りで起こることで、よく感じることなのですが、
デジタル機器ばかりではなく、
デジタル思考な人やデジタル感覚の人が増えつつあるのかもしれません。
「必要 or 不必要」「能力がある or 能力が無い」「力が入る or 入らない」・・・
有(0) か 無(1) に分けて感じ取り行動するという、単発的な捉え方が増えていて、
行間を読むというか、グラデーションというか、濃度というか、
そういう包括的な捉え方が少数派になってきているのでしょうか?
リハビリを必要としている人は、病気や障がいで不自由なことが少なからずあります。
また、ほぼ元通りになるものよりも、何らかの後遺症が残ることがほとんどです。
そんなとき、
デジタルな思考・感覚で、「できるorできない」「なおるorなおらない」と考えると、
全てネガティブなほうに分類されてしまいます。
今はこれくらい・・・、あとこれくらい・・・、という0か1ではない考え方が、
リハビリをやっていくには必要です。
自分から見て、中途半端にしか体が動くようにならなくても、
うまくやる方法を練習して、道具使って、サービスを使って・・・、
ちゃんとこなせるようになるという、生活再建作業のためには、
デジタル思考やデジタル感覚ではなく、アナログ思考・アナログ感覚が大切です。
リハビリには、変化と目標、そして実行できたことに目を向けてくださいね。
私は、デジタルガジェットと呼ばれるような物は大好きな方ですが、
結局、アナログ思考アナログ感覚が自分の肌にあっていますね。