痙縮外来
2014年3月15日(土)
脳卒中などの麻痺症状の病気からくる手や足のこわばり(痙縮)は、
生活動作やリハビリテーションの大きな阻害因子になっています。
この痙縮に対する治療として、
日本では、投薬治療、ボツリヌス療法、髄腔内バクロフェン療法(ITB療法)などが行われています。
しかしながら、これらは硬くなった筋を柔らかくする効果を使った治療法ですので、
痙縮の元になる根本的な原因の解決を行うものではありません。
御所南リハビリテーションクリニックの痙縮外来では、
リハビリテーションに重要な治療として、投薬・ボツリヌス療法・ITB療法などの適切なものを選択して実施します。(注:入院による治療が必要となる場合には、連携医療機関と連携致します)
そして、これらの治療が筋肉が柔らかくなるだけの効果にとどまらないよう、痙縮に対する治療とリハビリテーションを組み合わせた「集中プログラム」を実施しています。
これは痙縮の治療に合わせて、体の使い方や装具の見直し、痙縮のために使えていない部分のトレーニング、自己管理指導などのリハビリテーションや、装具や靴などの見直しを行うことで、手足の動きの改善や生活動作の改善につながるように取り組んでいます。
受診を希望される方は、下記までお問い合わせください。
御所南リハビリテーションクリニック TEL:075-254-7511(代)
痙縮外来(要予約): 月・水 9:00~11:00/13:00~16:00
※他の曜日についても痙縮治療可能です。
短期集中プログラム
2013年10月17日(木)
ここ数日で、ちょっと作業をしておりました。
開院から9月までの4ヶ月間の患者様に提供させて頂いたリハビリテーション計画について、
振り返ってみる作業をさせていただいたのですが、なかなか感慨深いものがありました。
その中で、ちょっと傾向として見られたものをご紹介。
①目標が(素人目にも)明確になっている方は、改善されるケースが多い。
②自主トレーニングや生活の中での運動量が確保される方は回復しやすい。
③家庭内に役割を持っている人の方の方が改善しやすい
④短期集中プログラムでは、回復が大きい。
などなどです。
さて、④短期集中プログラムについて。
御所南リハビリテーションクリニックでは、月数名分の枠となりますが、
指定された期間(2週間・1か月)にほぼ毎日(※1)、
決められた時間(※2)のリハビリと身体状況に合わせて設定した自主訓練を
集中的に行うリハビリテーションを短期集中プログラムとして、実施しております。
(※1:プログラムによって曜日は異なります ※2:基本的に時間帯が決まっており変更できません)
これは、集中的に取り組む1か月で、回復のステップを無理やりでも1段上がろうという、
御所南リハビリテーションクリニックが提案する攻めのリハビリです。
「磁気刺激」に加え、「ボトックス治療後」「促通反復療法」「LSVT」などのプログラムを用意しております。
実施には、疾病や身体状況など条件がプログラムに合致する必要がありますので、
受診される際にお声掛けいただければと思います。
ボトックス
2012年12月22日(土)
ボトックスと言えば。
美容整形では、シワの改善、小顔等々。
しかしリハビリ関係では、痙性麻痺に対して一つの治療方法です。
※痙縮によっては運動を制限し、日常的な生活や移動にも支障をきたす事があります。
ボトックス治療
ボトックス注射後2~4日以降から徐々に効果が現れ、3~4ヶ月は比較的痙性がコントロールされる様です。
その状況下で積極的に運動療法を進めて、生活の拡大や移動の拡大に努めていきます。
しかし同じボトックスでも使用方法で、この様に違いがあると思うと不思議です。
ですが、QOLから見れば同じ所にある様な気が致します。
※少しでも良くなりたいと思う気持ちは誰にでもある事だと思います。
当病院でもボトックス治療を行っております。
しかし最後はやはり、自分自身(利用者)でメンテナンスにお手入れが大事となります。
そのため、常に他力本願では無く如何にして良くなりたいか、
その思いは自らが実践して行く事が良くなる秘訣であり最良ではないかと思います。
※魔法の方法なんぞはありませんね。