京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

へんなこと

橋本

真っ赤なハコスカ

2013年11月02日(土)

今日は休みです。
午後に用事があって、ちょっと車で出かけたんですけど、信号待ちで轟音の方を振り向くと、今時珍しい真っ赤なハコスカが走っていました。
ざっと40年前の車ですから、大事に乗り継がれたというよりかなりの費用をかけてレストアされたのでしょう。
今でもピカピカに輝いているハコスカが瞼に浮かびます。

 

そういうレアケースはともかく、市中を走り回る車で10年を超えているのはちらほらあっても、20年越えになると殆ど皆無でしょう。

 

あなたのご家庭ではどうでしょう。10年を超える電化製品はいくらかあっても、20年を超えるとどうでしょう。仮にあったとしても、部品交換もなしで使用されているのはなかなか少ないのではないかと思います。

 

さて部品交換もなしで数十年の使用に耐えうる機械がどのご家庭にもある事をご存知でしょうか。

 

あなたとあなたのご家族の体です。

 

人間の体と言わず、およそ生物の体ほど複雑で精密、極限に近い状況まで効率化された上に、耐久性に優れた機械というものはありません。

 

ある一定の年齢を経ると誰しも足腰や関節に何がしかの不都合が生じてくるものです。そう言う時に「年」を感じ、人によっては慨歎する事もあるのでしょうが。
人の体と同じだけの酷使に耐えうる機械などどこにもありません。

 

例えば膝。毎日毎日数十キロの重さを支えて数十年を経て、ようやく機能障害が生じるほどの摩耗が生じるなどと言う材質は、人工では作り得ません。人工関節はわずか十数年と言われています。
人工透析や、人工心肺や人工関節、いろいろと作り出されましたが、結局人の体に及ばず、一時しのぎに過ぎません。

 

見方を変えると、だから何十年も使えば、いろいろとガタが来て当たり前とも言えます。いちいち嘆いていも仕方がない、と。

 

皆さんは衰えが来たなと感じた時、どう感じますか。

 

私はそんなもんだと思いつつも、結局嘆く方ですけどね。

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