京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

こんなこと

高岡

楽しい時間

2012年6月14日(木)

先週末の新聞に昨年10月、84歳で亡くなった北杜夫さんの長女 斎藤由香さん(エッセイスト)の記事が掲載されていました。

『ケアノート』のタイトルで斎藤さんがリハビリを通じて晩年の北杜夫さんの健康を支えていらしたときの事が書かれたものです。

 

記事によると、

お父さんである北杜夫さんが大腿骨を骨折したことで入院し、『退院後は立ち上がるのがやっと』という状態に。

『このまま寝たきりになったら大変』と娘の斎藤さんはリハビリに目覚め、インターネットで高齢者の転ばない方法を調べたり、良いと思った体操は全てやり、北杜夫さんも自分の時間全てを費やしてくれる娘の期待に応えるべく、ハードなリハビリにも耐え、杖もつかずに歩けるようになり、ご家族でいろんな所へ出掛け親子の楽しい時間を過ごされたそうです。

 

リハビリの仕事に携わる立場からすると・・・(骨折の状態や入院中の状況はわかりませんが)入院中のリハビリはどうだったんだろう・・・ケアマネージャーは・・・退院後のケアプランはどうだったんだろう・・・と思うこと、考えることがたくさんあります。

 

当院のリハビリの目的である

『自立支援』

『介護負担の軽減』

『安心の提供』

もし、北さんが当院に入院されていて、自宅に帰られていたら・・・

娘である斎藤さんはもう少し自分の時間を持てたかな・・・とか、

北さんはもう少し楽に在宅生活が送れたかな・・・とか、

 

実際にそうなっていたかどうかは何とも言えませんが、

入院されてくる患者様が安心して自宅に帰ることができる病院でありたいです。

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