京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

そんなこと

遠藤

養成校入学を検討中の皆さんへ

2012年7月15日(日)

就職難だから就職率が良いらしい、給料もよさそうって理由で、
何をするかも、本当かどうかも良く分からずに、
作業療法や、理学療法の学校に入る方がいらっしゃいます。

 

別にきっかけは何でも良いのですが、

 

学校も入学したら必ず卒業できるわけではありません。
※私が学校に入学したとき同じ学年に40人近く生徒が居ました。
 しかし、その中で一緒に卒業したのは半分いませんでした。

 

国家試験も受けたら必ず受かるわけではありません。
※最近の国家試験合格率は、80%程度です。厚生労働省のホームページで毎年公開されています。

 

※ちなみに、養成校の卒業が国家試験の受験資格です。
 短くとも養成校に3年間は通う必要があります。
※就職口がたくさんある時代は続きません。
 たくさんあっても自分が選んだ先に就職できるかどうかは難しい。

 

そして、
この仕事は、別にかっこよく儲けられる仕事ではありません。

 

たとえば、触る患者さんはもちろん治療中だったり障害があるのですから、
感染症もあれば、体液も体についていたりすることがあります。
そして、お風呂やトイレの介助もしますし、おむつ交換だってします。

 

病院や介護施設に勤めれば、
制度で一日にリハビリできる上限人数、
一回当たりの時間や金額もすべて細かく定めれています。
要するにどんなに頑張っても得られる報酬の上限が決められています。

 

物を作ったり売ったりする商売と違って、
金額を自分で設定して、高値で売ったり、薄利多売もできません。
だから、夢見る年収にはなりません。

 

そして、
赤ちゃんから筋肉隆々の若者、高齢者まで相手にするお仕事です。
女性的な視点、男性的な視点どちらも必要です。
力仕事も繊細な仕事も必要です。
だからこの職種は女性が有利、男性が有利って言ってもたかが知れています。

 

専門職ですから、より厳しく見られ、しかられることもあります。
しかし、この仕事は真剣に取り組むほどにやりがいが増します。
汚れたくない、楽したい、儲けたいって言うならばお勧めできません。

 

でも、
人と関わっていく仕事をしたい。
何かを一緒に成し遂げたい。
人の気づかぬことをアドバイスしたい。
何でもやってみたいって人なら、きっかけは大したことではありません。

 

ぜひ、
どんな仕事か調べて、興味がわいたらできれば見学とかして、
納得したら学校に入って、卒業して、国家試験受けて、合格したら

 

一緒に仕事しましょう。
※病院や施設ごとに就職試験もあります。

当院にも就職試験があります。

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