京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

あんなこと

橋本

変える

2022年3月04日(金)

戦争です。

パラリンピックの問題と一緒に思うところを書こうと思いましたが、やめました。

 

ロシアとベラルーシの選手が参加できなくなった件で異論を唱えたかったんですが、この状況では冷静に聞いてくれる人もいなさそうなので。

 

1月の半ばに一度投稿したんですが、その記事が消えてますね。

私の勘違いかなとも思ったんですが、その記事を読んだというスタッフもいたので勘違いじゃないようです。

何処行ったんでせう。現在鋭意捜査中です。

 

以前いたスタッフですが、彼女は新人を指導するコーチの一人でした。

私自身がその彼女と会話をしたのは、面接のときを除けば退職する半年近く前までありませんでした(在籍6年ほどはあったはずですが)。

 

そんな彼女と言葉を交わしたのも、課長が部長に面談してほしいとリストアップした面子の一人としてだったので、それがなければ彼女の退職時に「お世話になりました」「お疲れさん」で終わったはずです。

 

話をしてくれとは言われましたが、特に何をということもなく、話をしたこともないのですから、何を話せばいいのか(コーチなんで教育のことなんでしょうけど)、見当もつかない。ついでに言えば挨拶とかはちゃんと出来る子でしたが、笑顔を見た記憶が私にはなくて、よくわからない人というのが私の印象でした。

 

そんなわけで当日具体的に何を話題にして話せばいいのかよくわからないまま面談に臨みました。

仕方がないのでまずは「何が聞きたい?」と聞いたと思いますが(面談すると呼びつけといて「何が聞きたい」もないもんです)、彼女は今までに出された教育関連の指示のいくつかを上げ、それぞれに彼女なりの考えを加えて行動した結果、まったくうまくいかなかった。何やってもうまくいかなかったということは、相手(若手、新人)や、やり方云々よりも自分の考え方が間違っていたに違いない。ということを10分ほど(本当はもっと短かったかも)怒涛の如く喋られ、「どう考え方を改めればよいのか?」で締められました。

 

「どう考え方を改めればよいのか?」のところではもしかしたら私の呼吸は一時的に止まっていたかもしれません。勿論態度には出さなかったと思いますがそれほど驚きました。

彼女がそれほど喋るということもそうですが、それ以上に「どう考え方を変えればいいのか」には驚きと同時にこちらが思う以上の熱心さで仕事に取り組んでいたのかと感心しました。

 

今までうまくいかないから、うまくいかなかったからどうすればいいのかと聞いてきた人は数多くいますが、どう考え方を変えればいいのか(自分自身をどう変えるのか)聞いてきたのは私の記憶のある限りほとんどいなかったと思います。

 

人は自分の意に沿わない時、周囲の人間や環境を変えようと試みますが、自分自身を変えようとはなかなか思わないものです。ましてや人を指導する立場においてはなおさらでしょう。

周りを変えるより自分を変えるほうが簡単だとはよく言われますが、そう言われるほど通常は誰も自分を変えようとはしないし、言うほど簡単でもありません。

 

残念ではあっても致し方ないことに毎年我がリハビリテーション部でも退職者が出ます。理由は人それぞれですが、残念な理由の一つが「特に不満はないが、環境を変えてみたい」というのがあります。

 

本気でそういうことを言っているとしたら、そういう人は何事も責任転嫁をしがちな人に見えてしまいます。要するに良きにつけ悪しきにつけ全ては「周りのせいだ」と言ってるに等しいと思うわけです。

 

勿論私が人に「ちょっと環境を変えてみたら」と提案することはありますが、そう提案される人って言うのは視野が狭くなっていて身近なところ、目の前にあることにばかり視線が向いていて、俯瞰的にものが見えなくなっていてどっぷり嵌まり込んでいる状態のようです。

 

逆に自ら環境を変えたいという人は目前の問題から目を逸らし、俯瞰的に物を見ているのではなく、隣の芝生ばかりを見ているように思えます。自分自身の見方や考え方を変えれば、周りを変えずともなんぼでも刺激的な経験から問題の打開策まで目の前で得られるかもしれないのに残念なことです。

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