京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

こんなこと

橋本

金の卵

2020年4月25日(土)

平日は出勤で、休みの日はウォーキングの為に、7時前後に一旦は自宅を出ると、必ず顔を合わせて挨拶をする散歩中のご夫婦がいらっしゃったのですが、ここしばらく顔を見かけません。

 

同じ町内ではないのでどこの誰だか名前も知らない方ですが、見たところ80歳代ぐらいなので体でも壊したかと思ってもどうすることもできません。

もしかしたら外出を控えているだけなのかもしれませんし、この騒動が収まれば「お久しぶりです」というだけのことかもしれません。

 

この騒動が治まった後でまたひょっこり顔を合わせるかもしれませんが、心配すべき話なのか、気に留めるほどのことでもないのか…

 

コロナウィルスの影響で今までの日常は無くなりました。あらためて見まわしてみると身の回りに不要不急が如何に多かったか。加えて世界経済はその不要不急の活動にどれほど支えられていたのか。

 

前のSARS騒動の時、養老孟司先生が要らないものばっかりじゃんとおっしゃってましたが、前回の騒動を教訓に不要不急のものは削ぎ落とし、とならなかったのは資本主義経済上致し方なしとしても、前回同様マスク不足と言うのはどうなんでしょう。

SARSや新型インフルエンザの時は今回ほどの騒ぎにはなりませんでしたが、あの時の不安と言うのは随分と身に沁みたという人は少なからずいたはずです。

 

私も身に染みた口でして、たかだかマスクや消毒薬で気をもむ生活など嫌なので、親子3人、数か月はしのげるくらいの備蓄をしました。

まぁかさばらないしそれほど金もかからなかったからの備蓄なんですけど、以前いくらでマスクを買ったんだろうと調べてみたら、50枚一箱で¥360ほどでした。

今ようやくネットなんかでも出回るようになってきていますが、その9倍から11倍の価格ですよね。

 

仮に今の価格を1枚¥70として、アベノマスクにかけた費用で何枚買えるかというと6億6千5百万枚ほどです。

てかそれだけの費用があれば、いくつ使い捨てマスクの工場を建てることが出来て、どれほどの原材料を仕入れることが出来たのか。

 

ちょっと調べましたが製造機械は新品で2億円前後(中古だと1/10)、ゴムひも付きのマスクだと1分間に100枚製造可能。

1日16時間稼働で9万6千枚製造可能。1か月30日稼働で288万枚製造可能。

 

アベノマスクの費用466億円のうち10憶円ぽっちを機械購入に回したら…。100億円ほどを原材料費に回したら…。

 

イソップの金の卵の話じゃありませんが、手元にあるお金で金の卵を買うのか、金の卵を産むガチョウを買うのかって話です。私は金の卵を産むガチョウを買います。

 

あなたはどっちを買いますか?(ガチョウだったらまだしも、ご飯食べるのに田んぼ賈う人はいないでしょうしね。たとえがまずかったかな)

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20200425  1400

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