京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

どんなこと

遠藤

怖がっているとリハビリすすまないね

2017年10月30日(月)

リハビリって、色んなリハビリがありますが。

できないことをできるようにする

難しいことを難しくなくできるようにする

危なくなる動作を危なくない動作でできるようにする。

そんなこともリハビリだったりします。

 

だから、歩けなくなった人が、歩く練習をするのもリハビリですね。

でも、歩けなくなったってことは、立てても、歩こうとしてすぐか、しばらくしてからかはわかりませんが、こけてしまうってことですね。

ってことは、こけることが想定されていることをするってことです。

こけたらだれでも痛いですし、不安で怖いです。

 

この不安や怖いって気持ちが結構厄介です。

体を動かすうえで、不安があると集中しにくいですし、

怖いと体がこわばって動かなくなりますよね。

また、怖いと思うだけで腰も引けて、そもそも立ってる姿勢もおかしくなります。

そうしたら、できてたはずの立っているってことすら難しくなってきます。

 

そんな気持ちを乗り越えることもリハビリです。

でも、気持ちをただ頑張って乗り越えるって難しいです。

なので、気持ちをそらせたり、ほかのことに注意を向けさせたりして、気付くとできている。

そんな状況を作ると、できるんだって自身で乗り越えやすくなることがあります。

 

だから、できるはずの能力がある人に歩行練習するときは、

安心してもらえること、

気楽になってもらえること、

課題に集中してもらえるように心掛けています。

大事なのは、

身体の機能だけでなく、

その身体を動かしているのは脳です。

さらに、その脳をゆさぶり操る心ってこともありますね。


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