車のお医者さん
2014年6月10日(火)
説明と同意(横文字ではインフォームドコンセントって言われていますね。)
医療や介護、リハビリの現場でもここは大事だと言われています。
さて、先日愛車を車検に出していたのですが、
車検では、
走行距離も10万キロを超えてましたので、消耗しているパーツも多く
いっぱい車を治してもらいました。
そして、
預けていた車を取りに行ったときに、いろいろ説明を受けたのです。
実際に交換パーツを見せてくれて、触らせてくれて、
消耗箇所・トラブルのあった箇所の状態だったり、
修理方法についてだったり、今後予想されることだったり、
こちらが聞かなくても、一通り説明してくださりました。
さて、説明を受けた私の方はといいますと、
車の機関や仕組みについても疎く、ただ、運転して使っているだけの人ですので、
ほとんどのパーツの名前やトラブルの意味が分かりません。
しかし、わかりやすく、言葉を変えて説明して下り、
一応あの症状はこの部品が原因だったんだとわかりました。
ただ、いろんな説明のうち、理解できた言葉は10のうちの1割~2割ぐらいでしょうか。
やっぱり、
専門家にとって説明をすることは難しくないかもしれませんが、
素人がそれを理解するのは難しいですね。
そして、相手が理解しているかどうか、そこは、さらにわかりませんね。
説明と同意って、
本当に説明内容を1~10まで理解してもらおうと思うとかなり難しいですね。
車のお医者さんが、私にわが子(車)について、
検査や治療そして、予後についての説明と同意を
わが子の体の仕組みや病気について理解していない私に、言葉だけでなく、
現物を見せたり触らせて説明してくれました。
良いお医者さんでした。
養成校の皆さんは、これから実習だったり、就職して、
説明と同意の難しさを感じると思います。
自分はわかりやすく説明したし、その時同意を得られたから、大丈夫と思っていた。
けれど、実は、相手はほとんどの内容を理解していなくて、
あとで、びっくりすることなった。
そして、実習先の指導者や就職先の先輩が説明してくれて、
相手が今度はちゃんと理解されていた。
そんなことがたとえ短い実習期間でも、大なり小なり起こると思います。
説明と同意が形だけにならないようにするのは、
大事だけど難しいってことですね。