京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

そんなこと

土井

経験と知識+α

2013年2月26日(火)

先週、京都では、積もらないまでも雪が舞うことが多くありました。

積雪は多くないのですが、1月2月で雪が舞う日はそれなりにあったように思います。

 

最近、新しい診療所の準備に関わっていることで、

(名称は御所南リハビリテーションクリニックで、京都御所や京都地裁の近くです)

いろんな備品や設備の業者が病院まで来られて、打ち合わせする機会が多くあります。

何十年も前から京都におられる人では、大原という京都市で雪がとても積もるところ・・・

というイメージを持たれている人が多く、

京都は寒く、雪化粧する・・・という全国的にイメージがあるためか、

ちょっとでも、雪が舞うと心配されることが多くあります。

でも、

もう何年も京都に住み、この病院で勤務している私からすると、

この雪は積もらんやろな・・・とか、積もるよりも夜は凍るかな・・・とか、

普通に帰る時間ぐらいまでは大丈夫やな・・・ということがなんとなくなくわかります。

なので、

深夜や早朝に、路面に雪がうっすら覆われることはあっても、

日中に積もることなんて年に何度もないし、その頻度は中心部と変わらないから

今日の雪では、日中はそんなに心配しなくても大丈夫・・・と答えるのですが、

宙を舞う雪が多く感じると、不安に思わずにいられないようです。

ちなみに、勤務するスタッフは、

雪が降る日は、日が暮れると”道路が凍る”から遅くならないように注意しています。

それにしても、積もるときの雪と、積もらない時の雪では雰囲気が違います。

何が・・・といわれると、説明はできないのですが、たしかに違います。

これが、経験・・・というところで身に付けた能力ですね。

 

話は変わって、私が子供のころ、

夏休みの旅行と言えば、周りは「ディズニーランドや南の島に行く」が多かったけど、

夏といえば登山、という家庭に育ちました。

そのせいもあってか、学生の時にワンダーフォーゲルをしていた時期がありました。

そして、山では、天気を知ることが大事というか生死の境目ということで、

天気のことを学ぶ環境が自然とありました。

学生時代、隣県の通い慣れた低い山、TVの天気予報が「晴れ時々曇」という状況で、

経験的に天気は大丈夫だし、行動時間が短いからと、天気図などの作業をせず、

緊急時を想定したトレーニングと称して、軽装で山に入ったことがありました。

このとき、天気が急変し、ほぼ遭難・・・という状況を経験し、

あと、1時間下山の判断が遅ければ、危うくニュース・新聞沙汰・・・でした。

後日、天気の情報を振り返って調べると、そもそも危なかったことも分かりました。

これは、知識・・・がないと危ないという体験になりましたし、

決めたことを守るよりも、周りの状況により随時判断することの大事さを知りました。

そんなこんなで、

どこに出かけるにも、出かけるときには天気予報や経験だけに頼らず、

天気図や気象情報を自分で集めて、天気を判断するという癖がつきました。

自分で予報した天気は、(意外にも)大幅に予想が外れることは殆どなく、

天気が急変しても、早めに気付いて、冷静に対応できることが多くあります。

 

「経験と知識+状況対応力」を、山の天気で教わりましたが、

それはリハビリの仕事でも、同じだなぁと感じることが度々あります。

きっと、どんなことにも大事なことなのかもしれませんね。

へんなこと

土井

退化しているのかもしれない

2012年9月01日(土)

私の父は団塊の世代に近く、もう定年は過ぎたのですが、

長く勤めた会社に再就職しています。

定年して、少し経った頃、

普段殆ど父と話すことのない私から、久しぶりに話しかけました。

「定年過ぎて、なんの仕事をしてるの?」と聞くと、

「技術指導員、普段たいした仕事は無い」とのこと。

「大手はすごいねぇ」と言うと、

「今は工場の殆どがコンピューター制御だけれども、

ちょっとでもトラブルがあったときに、

数値やマニュアルだけで判断して操作すると危ないから、

そんなときは少しくらいは役に立つ事があるんや」

とのことでした。

なんでも、

工場がコンピューター制御に切り替わる直前に、

プラントをコントロールする仕事をしていたそうです。

たしかに、私が小中学生の頃、

20時ぐらいに「ただいま」と帰ってきて、

夕食も食べ終わらないうちに工場から呼び出され、

たびたび工場へ戻っていたなぁと、思い出しました。

 

何でもかんでも自動制御され、簡単・正確・高速に出来る時代ですが、

その作業は、コンピューターの進化とともに、

机上の理論や知識だけでなく、職人の技術や経験を

コンピューターにうつしとるようにして作られたものが多いそうです。

ワンクリック、ワンプッシュの向こうには、

人間の叡智が詰まっているのですね。

 

周りには、ワンクリック・ワンプッシュなど、ワンアクションで操作できたり、

自動的に出来上がったり、魔法のようなグッズがたくさんあります。

そんなグッズを使うとき、

なにがどうなってそういう風になっているのか?

そして、何に気をつけなあかんのやろう?

そんな事をふと思う事があります。でも全く見当もつきません。

それに、

ワンアクションで操作する物なんて、

技術も経験も必要ないし、危機感もほとんど感じないし、

作った人以外は、何も考えなくても良いような物なのかもしれません。

そういえば、説明書に危ないと書いてなかったら、

使った人がどんなに不注意で乱暴でも、製造・販売した会社が謝罪してますね。

 

便利な機械が無いと出来ない、

教えてもらわないと出来ない、

リスクに気づく事が出来ない、

そんな便利さに囲まれた世代のために、

引退した人の経験が延々と必要になるのかと思うと、複雑な気持ちになります。

私も、ちゃんと本質を身に付けたいと思います。

へんなこと

岩崎

停電

2012年7月01日(日)

我が家に計画停電のお知らせ通知が届きました。

内容を確認すると、我が家のグループが記載されていました。

ハガキを手に致しますと、ますます実感が湧いてきました。

TVやラジオ、ネットでも報じられていた事が、さらに現実を益し、

あ、やっぱりか?と思う反面、嫌だなと思いつつも、何かドキドキ感があります。

 

小生幼い頃、田舎暮らしで時より停電を経験しております。

天災・災害にエトセトラ エトセトラ・・・

ある夏の日、日中テレビ(昼メロ)を見ていると、停電が・・・。

※空は晴天でございました。

サンダルを履いて表玄関を飛び出し、ご近所は??

※昔はブレーカーがよくよく落ちまして。

ご近所の方々も様子を伺うため出てきて、『停電???』

互いに顔を見て、少し会話を交わして納得したかの様に自宅にはいる。

私の思考は、このまま家にいたら暑くてしょうがない。

プールでも行くか?

行ったはいいが、シャワーは使えない、コンプレッサーは動かないなどなどで『中止』。

え~、思惑が外れてさらに暑さがますばかり・・・(浅はかな考えでした)

そんな光景を懐かしく感じております。

 

見落としあり。

幼稚園のお迎えで、園長さんから

計画停電実施されますと

『お弁当を冷やす事が出来ません』ご協力お願いします。

しまった。

プールは???小学校の給食は???

幼稚園や学校にも影響があったのか???

まさか、まさかの半日授業で帰ってくるの???

学校から、今は連絡は受けていませんが・・・。

予想できない事を体感する事にはなるかと思う、この夏となりそうですが。

 

介護でも同様だと思います。

気付きの機会を得たと思って、前向きに取り組んでいただきたい。

※私も含め年々歳をとりますので。

であるからこそ、経験に勝るものなし、です。


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