京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

あんなこと

橋本

またか

2014年7月29日(火)

長崎で嫌な事件がありましたね。

 

早速教育委員会が今までの教育内容を検証し始めたとか。

そう、それも大事なことですが、病院でも学校でも会社でも役所でも、手段と目的があいまいになっていて、手段が往々にして目的化しているケースがよくあります。

 

教育は「これこれこういうことを教えよう」と言うのは手段であって、その目的とは「これこれこういう人間を育てよう」のはずですが、先生の中には教えることが目的化してしまっていて、本来の目的を忘れている人も少なからずいるのではないかと感じます。

 

「教えました」

「理解させました」

 

この二つには大きな違いがあるのですが、教えることを目的化してしまっている人は、相手が理解してるかどうかまでに思いが至っていない人が大変に多いです。言えば相手に伝わると思い込んでいる人たちです。セラピストの養成校の先生方に限らず、学校の先生方の中にもそういう方たちが思いの外多いです。

 

教えると言うことと理解させると言うことを分けて考えると、教えると言うのは実に簡単なことで、一方的に知識をしゃべっていれば「教えた」ことになります。

 

でも理解させるとなると、大変に難しい。人によって理解の度合いは違うし、やり方は一通りとは言えないし、何より理解しているかどうか確認するのが難しい(テストの点数だけでは計れない)。

大変に難しいことだと素人ながら思っていますが、「先生」というプロにそこまで期待しちゃいけないのでしょうか。

 

今度の事件も何をどう教えたのかばかりを議論の的にして(勿論そこも大事ですが)、それに対して当事者がどういう反応だったか(どういう理解の程度だったのか)が等閑になれば、また繰り返すでしょう。

 

次回私のブログは8/4です。

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