京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

あんなこと

岩崎

災害

2012年3月13日(火)

寒い日に思い出します。

私にとって直接関わった1月17日 AM5時46分頃に起きた阪神・淡路大震災の記憶を。

昨日、3月11日東日本大震災追悼として、各メディアで放映され、また昨日の冷え込みも手伝ってさらに思い出されます。

私は当時、支援のため京都を出発。

公共機関のバスや電車を乗り継ぎながら運行している所まで行き、その後歩き。

その先の道路はひび割れ陥没していたり、瓦礫などが散乱していました。

そんな中をひたすら背中に荷物を背負って、足元に注意しながら進むも、

息も上がり休憩を取るため立ち止まり、前を向き絶句、

 

見えるはずもない風景が見える。

 

そこは確かに家がありビルがあった、道路があり町があった、人がいたはず。

そこに遮るものはなくなり、見渡すと山や海が見える。その先の青い空が見える。

その足元は瓦礫の山があり、何とも言えない臭い。

 

天と地の狭間に 生きる を感じた一瞬でした。

 

その時、涙した事を覚えています。

寂しいから、悔しいから、そんな感情的な涙ではなく、生きている涙でした。

そうした中で支援活動を致しました。

支援活動は寒さとの戦いでしたが、生きてて良かったと聞いた時は、医療・福祉に関わらず、更に生きる人として何か大切ものを実感しました。

 だからこそ、医療・福祉人の前に職能人の前に、人として取り組む事は如何に大切かを知って欲しいです。

終わりに、東日本の方々ならびに震災に遭われた方々に置かれましては、心からご冥福をお祈り致します。

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