京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

あんなこと

橋本

そこに線はない

2016年3月17日(木)

今朝ガレージまでのわずか数分の距離の間に雑木に近い桜の木があるのですが、もう咲いていました。昨夜帰りに見た時には膨らみかけていたんですが。

携帯のカメラで撮ったのであまりきれいではありませんが。

 

IMG_0629-01

以前このブログでこの桜を紹介した時にはSTAP細胞の件で世間が喧しかったわけですが、今回は昨日発売の週刊誌で最近TVで売れっ子のコメンテーターの経歴がどうのこうのと言ってますね(STAP細胞の時とは騒がしさが違いますが)。因みにニュースはNHKか日本テレビ系列しか見ない私はこういう人がメディアに露出しているとは今回の騒ぎまで全く知りませんでした。

相変わらずマスコミは上げて落とすが常道のようで。

 

先日ようやく「100歳の華麗なる冒険」をDVDで見ました。

演じる俳優さんはさすがに100と言うことはないらしいですが(なんと私の一つ下らしいです)、高齢者の特徴をよくとらえていて名演だったと思います。筋立ては「フォレスト・ガンㇷ゚」のようなややファンタジックな感じですが、十分楽しめる内容です。

最近では日本でも北野武監督の「龍三と七人の子分たち」という高齢元やくざを主人公とした映画もありました(まだ見てませんが)。

映画だけではなくテレビや小説でも元気な高齢者が主役というのが増えてきてませんかね。

 

という話の一方で先日99歳の女性が自殺したらしいとニュースにありました。

理由が100歳になりたくないから。

年齢と言うのはとても便利な指標です。

絶対ではないけれど、その人がどれほどの経験をしてきたのか、どんな時代を生きてきたのか、どういう精神状態で、どの程度の身体能力なのか等などを判断する一つの指標になります。勿論正確なわけではありませんが、例えば男で40歳と聞けば、結婚していて子供の一人二人もいて、会社では中間管理職で云々と推測するよすがになります。

 

お分かりのようにいくつの誕生日が来れば、〇〇が出来るだとか、△◆がわかるだとか、◇⦿が怪しくなるだとかそんなはっきりした線が引いてあるわけではないんです。大体そんなもんかなという判断の指標でしかないわけです。

 

巷間言われるようになったアラサー(around thrty;30歳前後)やアラフォー(around forty;40歳前後)というあいまいなとらえどころのない言い方の方が、正確に指標としての年齢表現じゃないかなと思います。

 

以前のブログで一世紀も生きてれば達観できるようだと書きましたが、亡くなられた女性は、確かに年齢は99歳だけど達観できるほどには、気持ちとして老いてなかったのかなと、感じています。

そこに線引きしてあるわけではないですから、99歳から100歳になった瞬間に何もかもが変わるわけではなく、それ以前から少しずつ少しずつ変わってゆくものを、まぁそんなものと達観できない位若かったゆえに、それならそれで私もまだまだと前向きに楽観できずに、後ろ向きに悲観してしまったことは残念です。

 

次回私のブログは3/24です。

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