京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

あんなこと

橋本

もくてき

2020年9月29日(火)

真夏のころに比べると随分と過ごしやすくなりました。時候もよく過ごしやすくなったと言っても、以前のように気安く出かけるわけにもいかず歩いてばかりの毎日です。

 

息子がまだ小学校4年生の時、嫁さんが保護者代表の一人として校長室まで呼び出されたことがあります。

それは学校評価の結果についての説明だったそうで、嫁さんにしても、私にしても学校評価とは初耳でした。

なんでも子供たちが通う学校について、教員、保護者、児童・生徒それぞれの立場から評価するということらしいです(息子の通う学校だけのものか、地域だけのものか、全国的な取り組みかどうかは知りません)。

 

一通り説明を受けた後、嫁さん的にどうしても気になることがあり、それは4年生の児童の学校に対する評価だけ他の学年に比して異様に低いことでした。

 

それは嫁さんだけでなく他の保護者も同様だったようで、嫁含めて2,3人から同じ疑問が上がったそうです。

 

説明にあたっていた教頭先生は「小学校4年生の10歳と言うのは所謂ギャングエイジと言われていて云々」とわかりやすく説明してくれたそうですが、当然次の疑問がわいてきます。

 

小学4年生がギャングエイジでこうなったのなら、昨年の4年生(今年の5年生)は?、その前は?、毎年そうなのか?

 

まんま教頭先生に質問したところ「わかりません。(昨年のデータを)見ていません」。保護者全員呆れてしまって、他に質問もなく(後から保護者だけの立ち話で、聞いても無駄と皆思ったそうです)、早々にお開きになったとか。

 

教頭先生にしてこれですから。多分校長だか教育委員会だかにやれと言われたことをやっているだけで、その意味とか目的とか何も考えていなかったんでしょう。

 

先日医療系のホームページを色々と見ていたんですが、ある掲示板に卒後5年目の医師の相談が書いてありました。学会発表を行い、指導医から論文にするよう言われたが、何を書けばいいのかわからず、途方に暮れている。どうやって勉強して時間を作っているのか、だそうです。

 

何もなくていきなり「論文書けや」なら途方にもくれるでしょうが、この人の場合学会発表しているんです。何の発表かは知りませんが、何がしかの研究か、症例検討でしょう。

 

何にしても学会発表をしたということはデータと考察と結論を得られたわけです。と言うことはデータと考察と結論が発表において言いたいことであったはずで、論文とはデータと考察と結論こそが書きたいことになるはずなんですが。

 

学会発表にしても論文にしても、研究で臨床で、こんな結果が出た、思った通りになった、ならなかった、上手くいった、下手うっただから、これを参考にしてね。特にこの辺注意してねと言うことだと思います。

 

そう考えれば学会でも論文でも何をどう喋るのか、何をどう書くのか自ずと決まってくると思います。

 

それを何を書いたらいいかわからないとは、目的もわからず、何も考えず言われるがままに、やっただけいうようなことでしょう。

 

これって別に医師に限らず、先の教頭先生の話もそうですし、何をやればいいのかわからないという人や、ずれている人、やれと言われたことだけやって、やるべきことをやらない人に共通するのは、本人の責任かどうかは別にして「目的がわかっていない」ことが多いようです。

 

それで目的がよくわからないまま行動している人が増えているように私には思えるのですが、気のせいでせうか。

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