京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

どんなこと

橋本

北風と太陽

2017年2月02日(木)

例えばファーストフード店にて

 

店「いらっしゃいませ、ご注文は」

客「チーズバーガーとコーラ」

店「かしこまりました。チーズバーガーとコーラですね。ご一緒にポテトはいかがですか」

客「いらない。チーズバーガーとコーラだけでいい」

店「かしこまりました。ご一緒にポテトはいかがですか。セットですとお得になりますが」

客「チーズバーガーとコーラ」

店「かしこまりました。ご一緒に…」

客「ごらぁ!! くぁwせdrfgthyじゅきおlp;@:!!!!」

 

まぁ普通は「いらない」となったら「お会計」に進むはずなんですけどねぇ。

 

介護保険制度において介護保険サービス事業所と居宅介護支援事業所があるのはご存知でしょうか。前者は訪問ヘルパーや訪問看護、リハなどの訪問系のサービスやデイケアやデイサービスなどの通所系のサービスを提供するところなどを指します。後者はそうサービスを利用者のためにマネージするケアマネージャーが在籍している事務所を指します。

 

介護保険サービス事業所は単体でもありますが、居宅介護支援事業所はサービス事業所に併設されている場合がほとんどです。

 

本来ケアマネージャーは利用者の意向に沿ってベストのマネージメントをしなければならないのですが、なんせサービス事業所にくっついて事業しているもんで、利用者にとって必要の有無なんか二の次、サービス事業所の営利第一と自分のところのサービスをなんとしてでも乗っけようとする残念なケアマネージャーも少なくありません。

 

利益誘導ならまだしも、マネージャーと言いながらマネージできないケアマネージャーもいますし。どこの事業所もまずは自分ところの利用者さん優先なので、他所の居宅介護支援事業所の依頼でのサービス提供は二の次ってことにもなります。

それを利用者の要望と必要に応じてどこのサービスでも引っ張ってくるのがケアマネージャーの腕の見せ所ですが、訪問看護が必要なのにもかかわらず、自分のところのヘルパーサービスを入れただけるで、訪問看護はどこもいっぱいですからねぇなんて言ってるだけの人もいるそうです。

 

先日、担当の患者さんのカンファレンスに参加した時の事を副院長が嘆いていました。

患者さん本人は若干心許ないながら一通り身の回りの事は出来るし、家事もゆっくりだが出来る。とりあえず家に帰ってみて様子を見よう。駄目ならすぐにでもヘルパーサービスを利用しようと言う話に落ち着きそうになると、ケアマネージャーがヘルパーの即導入を何度も主張してきたらしいです。

 

患者さんは頭の方もしっかりした女性だったらしいのですが、何度もヘルパー導入をケアマネージャーが主張してきて、ちょっと精神状態が不安定になったと聞きました。

 

程度の低いケアマネージャーだと必要の有無にかかわらず、自分ところのサービスをぶっこもうとするのも少なくないですからねぇ、まさかうちのケアマネージャーじゃないですよねなんて言っていたら、全国展開している会社のケアマネージャーでした。

 

ヘルパー事業だけでなく多方面に多角的かつ国際的に展開している会社なんですが、なんでも海外事業で滑りまくって、そのしわ寄せがサービスの押し売りに繋がっているとか。

 

何も自分ところの事業所に利益誘導することが悪いことだとは思いません。会社としてはそうするのが当然でしょう。

 

でも数字のノルマだけを掲げて達成させるように発破かければ、何も頭を働かせようとしないケアマネージャーであれば闇雲にサービスを勧めるだけの事になりかねません。

 

そうなれば会社の評判は落ちるだけで、サービスを使ってもらうどころの話ではなくなってくるんですが、海外事業どころか国内事業も危うそうです。

 

次回私のブログは2/9です。

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