京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

どんなこと

遠藤

まだ、あった

2019年5月10日(金)

つい昨日、ネットで懐かしい車いすを見つけました。

 

10年以上前ですが、ある利用者さんが、どんな車椅子もずり落ちが見られて、座っていられなかったのです。

最後に試して、なんと、落ち着いて座っていることが出来て、本人様も楽になられた車椅子がありました。

ただ、その車いすは、車いすの要素はあったのですが、車いすとしては当時普通には販売されていませんでした。

検査用のストレッチャーと椅子の間ぐらいのものとして、点滴や検査中に、しんどい方に長く同じ姿勢を保っていただく安楽に過ごして頂く道具として販売されていました。

その後すぐ車いすとして販売もされるようになったのですが、フレームも車輪も頑丈なストレッチャーのようでした。

なので、介護する側からすると、移乗介助が対面介助は難しいですし、サイズも大きく、普通の大型車椅子よりもさらに重たい重量級の車いすだったので、不便な点もありました。

それでも、ご家族様はずり落ちがなくなったこと、ご本人様が穏やかに座っていられるようになられ、安心して一緒に外へ散歩にも行けるようになり喜んでおられました。

自分も重度な障害になったらこの車いすがいいなって思っていました。

しかし、その車いすはとっくに廃盤になって、売られていませんでした。そして、それに似たものも見かけませんでした。

 

ところが、

その車いすの後継機がアメリカの福祉機器展に出ていたとネットで紹介の記事をたまたま目にしました。

 

残念ながら日本での販売はしていないようですが、まだ作られていたんですね。

それも、前よりおしゃれになっていますね。ちょっとうれしくなりました。

相変わらず60万円程するようですが、これしか座れない人にはこれしかないですから。

日本では売られていなくても、メーカーは販売を続けていたんですね。

また、日本で販売されないかな?

 

日本の環境ではサイズが大きく重いので導入しにくいですが、座っていられるっていう生活の選択肢が増える人はいると思うのですが…。

日本にも色々物が増えましたが、海外に行けば、また違う環境で、違う要素のものが作られて使われているって再認識しました。

 

探せば知らないものがまだまだありますね。

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