当たり前!?
2012年7月11日(水)
梅雨の中休みで、昨日はホントに暑かったです。
山に囲まれた大原の夏は青々とした緑いっぱい。
また、車の往来やアスファルトからの照り返しも少ないため、気温は街中よりも3~4度低く、まだマシだったようです。
ホームページや部ログでもご紹介させて頂いていますが、当院は回復期リハビリテーション病棟(回リハ)を中心としたリハビリ専門病院です。
回リハは集中的なリハビリを行い、ご自宅へ安心して帰っていただくことを目的としたところです。
だから、スタッフ全員、患者様と一緒に日々頑張っているのですが、重症の患者様やいろいろな事情でご自宅へ帰ることのできない患者様も少なからずいらっしゃり、その患者様のほとんどが療養型の病院や介護施設へ転院されます。
重症の患者様の中には褥瘡(床ずれ)予防のエアマットが必要であったり、ブレスコール(呼気で反応するナースコール)が必要な方も多くいらっしゃいます。
しかし、、、
最近、これらの機器を導入されていない病院があることを聞きました・・・
私自身、京都大原記念病院での経験しかなく、他院の実情は全く分かりませんが、
10数年前から当院では当たり前のように使用されているこれらの機器が導入されていないことにとても驚いています。
ケガや病気よって障害はことなり、使ってればOK!ではありませんし、使っていることにスタッフが甘んじていてはいけません。
でも、使用することのメリットもあります。
例えば、エアマットは寝返りができない、栄養状態が良くない、拘縮(関節が硬くなる)があり同じ姿勢にしかなれない等の患者様の褥瘡予防することができますし(これだけで完全な予防にはなりません。誤解のないように!)、息を吹きかけることでコールを鳴らすことのできるブレスコールは、体を全く動かせない患者様にとって命綱になりうる重要なものです。
これらを同列に並べるのはおかしいかも知れませんが、
ブレスコールやエアマットが導入されることで、入院患者様の療養環境は改善され、これらを必要とする患者様の転院先が広がります。
京都大原記念病院では、
患者様にとってこのような不利益がないように取り組んでいきたいですね。