京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

へんなこと

遠藤

拍子に…

2013年2月28日(木)

うまく動けないとき
体がうまく動かないとき、頭がうまく動かないとき、気持ちがうまく動かないとき
いろいろ動かないときがあります。symbol_k06

 

周りから見ると、ナゼそんなことになっているの?って思われますね。

 

うまく動けない理由には、切り替われないだけってケースが結構あります。
そして、何かの拍子に急に動けてしまうのです。でも、何かの拍子を自分で作ることが難しく、
周囲の手助けや偶然によってその拍子を得られることがあります。

 

そして、その拍子を一度得られたら、次からはうまくいったりすることもあります。
しかし、また、違う拍子が必要なこともあります。

 

そんなことをリハビリでも大事にしています。
腕を動かす機能訓練ひとつでも、普通に肘を曲げたり伸ばしたりするのに、動かそうとすると
どうもうまく動かせないのに、ダンスになったら動くことがあります。
ダンスが拍子になるんですね。
頼まれた用事を思い出せなくなるのに、
用事を書き込んだカレンダーを見たら、どんな状況で頼まれたかまで思い出せる方もいます。
カレンダーを見たことが拍子になっているんですね。
ひとつのことにこだわって、ずーっとそれを話していたのに、綺麗な花を見かけたとたんに、
ぜんぜんその話をしなくなって、いつもの様子に戻ることがあります。
綺麗な花が拍子になっているんですね。

 

そんな拍子をあえて作っていることを象徴するのが、
たとえばただ楽しいだろうと、レクリエーションをしているのではなく、
リハビリとしてレクリエーションのようなことをしているときだったりします。
しなければならないって強い思いが行動を固めてしまいます。
でも、その思いをふっと弱めて違う思考をよぎらせてくれると、
体も頭も心もまたいつもどおりに、いつも以上に動き出すことがあるんですよね。

 

ほら、

いつの間にか身体が動いたでしょ?
いつの間にか思い出したでしょう?
いつの間にか気持ちが楽になっていたでしょう?
「いつの間にか」を、「いつものこと」にしたいために、
そんな為にもリハビリはあります。

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