損得ではないとおもうのですが
2013年7月25日(木)
私が京都大原記念病院グループに就職したかなり前のお話。
そのころ、私が一番最初に教わったことが、
「言いだしっぺが、やる」「目途が立つまで関わる」
ということでした。
これは、法人の方針というところまでではないですが、
仕事に対するスタンスとして、強く教えられました。
それは、リハビリテーション部だけでなく、病院にまつわることなど、
なにか気づいたり、思いがあるなら、率先してやるようにということ。
また、患者さんや利用者さんのことであっても、
気づいた人が動いて、解決するまで関わって見届ける、ということ。
これは、気づいた人でないと、解決する方向性が明確にできないからだったり、
気にしている人でないと、解決まで忘れずに見届けることが難しかったり、
そういういうことです。
これを、率先して実行すると、仕事が膨大に膨れ上がります。
あれもこれも、言うべきことややらないといけないことがあります。
その中には、「やりたくない」とか、「私の仕事?」ということもありますが、
問題提起しながら、解決にかかわったり、見届けたりすることになります。
「言いだしっぺがやる」スタンスで、活発に仕事に取り組める人は有能ですし、
その人が認められる社会であることが大事だと思います。
しかし、
最近は、分業が進んだのか、仕事の範囲が狭まっているのか、
それとも、したい仕事だけをしたいのか、そもそも気付かない位の低レベルなのか、
どれかはわからないのですが、
「言いだしっぺがやる」スタンスの本意が分かる人がとても減っているようです。
そして、それが行動できる人は絶滅危惧種になりつつあるようにも思います。
そして、おそらく、このスタンスが理解できない人は、
そもそも「セラピスト」という仕事には、職業適性がないでしょう。
仕事を安易に振ったり、他人任せにしたり、気づかなかったり・・・では、
患者さんや利用者さんにご迷惑がかかりますよね。
年をとったのか、
自分の意向に沿わない業務とは無関係なスタンスをとったり、
文句は言えど、解決の具体的な行動をしない状況だったり、
目先の損得やメンツばかりを優先する行動をとったり、
そんなことが、とても気になるこの頃です。