京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

へんなこと

遠藤

作業療法って何をするの?

2014年1月30日(木)

皆さんは作業療法って何をすることか説明できますか?
私にとっても何をすることが作業療法かっていわれると難しいのです。

 

あれも、これも、それも、なんでも、かんでも作業療法です。
しかし、あれも、これも、それも、なんでも、かんでも作業療法ではありません。
そこの線引きが難しいです。

 

線が引かれるのは、したことそのものよりも、する目的や意味でしょうか?
今、医療や介護で報酬につながるのは個別にマンツーマンでするリハビリが主流になっています。
こうなってくると、その枠内で実施できる作業療法に選択肢が狭まってきます。

でも、それだけが作業療法ってわけでもないでしょう。

 

そもそも一対一で実施することが作業療法のルールではないですし、
本人からは作業療法士が見えていなくても作業療法中であったりします。

 

なので、一対一にこだわる必要も、本人に分かりやすく接する必要も、
絶対に必要かというと、あえてそうしないことも作業療法の一環です。

 

活動はあえて何かすることだけが活動ではない。あえて何もしないことも活動だと。
あえて誰かと居るのも活動だし、あえて誰かと一緒に居ないことも活動だ。
そして、活動はすべてリハビリになる。そう教わってきましたし、私自身もそう思います。

 

でも、人まねや、過去の経験をもとに、
誰かと同じことをしても、誰かと同じように何かをしなくても、
うまく効果が出ないこともあります。

 

???
ワケワカラナクナッテキタデショ。

手芸したから作業療法ってわけではないです。
でも、手芸は作業療法になります。
でも、誰にとってもプラス効果を出すのに有効かっていうと…。
そして、効果が出たとして、その効果が求められていたら、プラス効果ですが、
求められていない効果だったら下手をするとマイナス効果です。

 

その人に必要な効果と不必要な効果を考えて、
必要な効果が起きやすいように工夫して実施するのが作業療法ですかね。

 

いろんなところでいろんな作業療法士が働いています。

募集中のところもまだあります…うちもですが。
職場が違えば求められることは違いますが、作業療法士としての視点は必ず生きてきます。
なんてったって、工夫を考える専門職ですからね、他人と同じで満足しないでしょう。

満足しなければ、作業療法士の視点で「何かを始める」「何かを提案する」そんなことも出来ると思います。
いろんなところで、いろんなことをする作業療法士がいっぱい増えたらいいな。

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