京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

こんなこと

遠藤

昔、うさぎ飼っていました

2012年3月03日(土)

突然ですが、

うさぎ飼った事ありますか?
私は昔、就職する前ですが、うさぎを飼っていました。
うさぎは最初、カゴの中で飼っていましたが、
しばらくして、家の2階で放し飼いしていました。
うさぎは、とても清潔な動物で、
特にしつけもしてなかったのに、トイレなどは、決まったところでして、
寝るところと分けるんですね。
そして、トイレをいつもするところに、箱を用意したら、その箱の中でするようになって、
その箱を家の中で離して遊ばす時に、汚れた箱と新しいのを交換しようと、外に出して置いていたら、
なんと置き場所が違うのにその箱で、トイレをしたのです。
そうなんです。
トイレを場所ではなく、箱で認識するようになったのです。
それからは、家に人がいる間は放し飼いになりました。
これは、うさぎがトイレする場所を
カゴの中の定位置ですると決めた
➡その場所にある箱が置かれた
➡その箱の中ですることになった
➡その箱の中ですることが当たり前になった
➡トイレする場所はこの箱の中とイコールになった
➡同じ箱があった
➡同じ箱イコール、トイレする場所と認識した
➡その箱でトイレをした
ということになります。
こういう認識のズレが、行動学習にもつながっているんですね。
この場合はきっとうさぎが目標にしていた指標が、そこに置かれた物によって、
入れ替わったことで起きた行動ですよね。
行動分析とかでは、こういうズレを利用して行動の修正を誘います。
こういうのは、認知症の方にも応用して生活行動を改善するために使っていたりします。
そして、行動分析とは違いますが、
リハビリの訓練で道具を使う場合は、
動きの目標を道具を操作することに置き換えて、
曲げる伸ばすの指示では出にくい運動を
出しやすくするために、使っていることが多々あります。
人間の体も使う意識を変えると動く反応が変わります。
特に気持ちがのってくると効果が出やすかったりします。
ズレを見つけたり、作ったりする中で、
行動も運動も引き出せることがあります。
ですから、「どうせできない」という前に、
興味を持って、いつもと違うことを試してください。
まだ、見つけていない結果が待っているかもしれません。
人の体には、見えない可能性が詰まっています
そして、可能性を見出すためにいろんな事に興味を持ってください
さあ今日は、何をしようかな?
って、今日はひなまつりですね
早く帰るためにいつもより仕事テキパキですね

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