恩師の言葉 その2
2012年7月09日(月)
高校時代にお世話になった先生の書道の作品で「黙如雷」というのがありました。
「沈黙は迅雷の如し」とでも言えばいいのでしょうか。黙っているから心のうちも静かとは限らない、逆に激しい感情の表れと見る人情の機微に触れた言葉の一つではないでしょうか。
最近文章の行間を読むどころか、マンガが読めない人が増えてきているそうです。コマとコマの間を頭の中で埋める事が出来ずにマンガさえ「難解」になっているということらしいです。
「行間を読む」や「コマ間を読む」ことが出来なければ、何事も額面どおり受け取ることになります。「黙如雷」などと考える人は少なくなってきて、さしずめ「騒如雷」か「黙如無」だとか、まぁそのまんまに受け取る単純な人が増えてくるんでしょうね。
そういう時代にあって「人情の機微に触れる」などというのは、絶滅危惧「概念」かもしれません。
言わなければわからない事もあります。一方で言わなくとも察してよと言うこともあります。どちらか一方で済ませられるものではないですし、成り立つものでもありません(私なんかには女心なんざ言って貰わにゃわかりませんし、死ぬまで察する事は出来ませんけどね)。
次回私のブログは7/13です。