京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

こんなこと

橋本

一人暮らしのススメ

2013年3月15日(金)

数年前にリハビリテーション部独自で作成した職員寮パンフレットのタイトルが「一人暮らしのススメ」でした。

 

人事に聞くところによると、今週月曜日(3/11)から新人さんの入寮が始まっているそうです。
リハビリテーション部新年度採用予定者21名のうち、京都出身は1名のみで、あとは北は北海道から南は鹿児島までの出身者になりますから、ほぼ全員が職員寮を利用します。
地方出身者が多いのは今年だけの傾向ではありません。
4/1にはリハビリテーション部の総勢は153名になる予定ですが、京都市内出身者はわずか13%の20名に過ぎません。そのわずか20名にしても実家から仕事に通っている者はわずかです。

 

最近は地元志向が強くて、親元から仕事に通いたいという学生が大多数です、と養成校の先生方は皆さん口をそろえておっしゃいます。

 

以前にも紹介した事がありますが、京都大原記念病院グループのリハビリテーションの目的は3つあります。第一に(患者さんの)自立、第二に(家族さんの)介護負担軽減、第三に安心の提供(患者さんが家に帰って、朝起きてから夜寝るまでの間に「困った」がないようにすること)です。

 

と3つ掲げていますが、何より大事なのは患者さんの自立でしょう。患者さんが自立できれば、介護負担が生じることもないし、在宅生活で困る事もないわけですから。

 

私たちセラピストの仕事は、その患者さんの自立をお手伝いする仕事なわけです。
自立を支援するわけですから、支援する立場の者は自立できていなければ、他人の自立支援など出来るわけもありません。

 

朝起きてから寝るまでの間に、一人暮らしなら出来なきゃいけない事、しなきゃいけない事を出来るようにするのがリハビリテーションで。それをやれと言う(支援する)立場の人間がセラピストなわけです(退院後一人暮らしの可能性がある患者さんは非常に多いです)。

 

何でも自分で出来なきゃ駄目じゃんという立場の人間が、「親元から仕事行く方が楽」なんて言っていては、「臍が茶を沸かす」ってなもんです。

ですから当グループでは地元外から積極的に人材を採用してきました。
勿論実家から仕事に来ている者もいますけど、実家の商売も手伝っている、両親、祖父母を養っている、身内に要介護者がいるなどという事情の者ばかりで、間違っても親離れ出来ていない親元で楽したい奴なんか一人もいません。

 

でも本当に最近は親元を離れ、地元を離れたいと考える若い人は少ないそうです。

 

皆さんは親離れ、子離れできていますか?

 

次回私のブログは3/19です。

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