京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

こんなこと

遠藤

便利?

2014年5月17日(土)

健康な方に、福祉用具をご紹介することがあったりするのですが、
障害がある方と、健康な方では、福祉用具への捉え方に差をよく感じます。

 

健康な方にとって、福祉用具は便利になるはずの道具ととらえているのだと思います。
当たり前だと思います。
便利グッズは基本的に便利になるはずの道具です。
そして、福祉用具は便利グッズに近しいものに思えます。

 

しかし、障害がある方が購入する理由はできなくなったからです。
多くの方の場合、何とかできるうちは、健康な方と同じものを使おうとされる方が多いです。
福祉用具は見た目から通常のものと違うことが多いですので、使っている見た目などを気にされ、
敬遠されがちです。

 

だから、便利になるというよりは、これだったらできるのかどうか?なのです。
以前、車椅子の話でも似たようなことに以前少し触れましたが、
福祉用具は、便利な道具と近しいのですが、
どんな福祉用具を使っても、健康な方より不便であることは間違いないのです。
健康な方より便利になれるなら、健康な方も気に入って使うと思います。
なので、時には、ユニバーサルデザインの道具が一般に普及することもあります。
でも、それは一部の道具だけです。
なのに、楽をしているように見えたり、不恰好に見えたり、無駄遣いに見えたり、することもあるかもしれません。
でも、その1回、その1つの動作をするのに、その道具が必要なことがあるのです。
そして、その1回、その1つの動作をすることで得られることがその方に必要だったりするのです。

 

福祉用具を見る機会があれば、
道具の機能がいろいろあればあるだけ、
それだけその動作ができない方がいらっしゃるということでもあります。
そんなことも知っていただけると、また、道具の見方も
道具を使っている方への見方も、さらに優しくなっていただけるかと思います。

 

そういえば、
最近、買っちゃったシリーズしていませんね。
また、そのうちに…何か買うかな?…道具が好きな作業療法士より。

ページトップ

カテゴリー

  • あんなこと
  • こんなこと
  • そんなこと
  • どんなこと
  • へんなこと

新着情報

カレンダー

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

アーカイブ

タグ