諦めない
2023年10月13日(金)
イスラエル人とアラブ人がオーケストラを組み、コンサートをする。
という正に絵空事と言われかねない「クレッシェンド音楽の架け橋」という映画があります。
驚くのはこれが実在の楽団を題材にしている点で絵空事ではないこと。
しかも映画ではトラブルがあってコンサートは叶わず、楽団は解散しますが、現実の楽団は現在も活動中のようです。
クラシックには全く興味がない私ですが映画には非常に魅かれて観ました。
楽団の活動はとても意義あるものだと私個人は感じていますが、現状を見るに今のところ効果あるのか?という感じです。
あきらめずに10年、20年と続ければそれなりの結果が出るんでしょうけど、紛争が起きるたびに後退もするわけで。
仕事をしていてもあきらめずにやってよかったなということはままありますが、この年だから言えるのかなとも思うわけです。
自分自身もそうでしたが若いとどうしてもせっかちに結果を求めたがるので。
「あきらめずに」というフレーズは、「長い間コツコツと」とイメージする人もいるのかもしれませんが、生来の怠け者の私がそんなことするわけない。
私の場合はあきらめはしないけど「時期じゃない」と棚上げすることが多かったように思います。
「時期じゃない」を言い換えると、「ほとんど誰も問題にしていない」、「皆の中での優先順位が低い」あるいは「金がない」です。
誰も問題にしていない時や優先順位が低い時は何をやっても空回りしてばかりです。大多数とは言いませんが、一人でも二人でも賛同する人間が出るのを待つしかない時もあるのかと思います。
そういったタイミング(波)を見逃さずにうまく乗るか、大きな波にするのが大事かなと思います。
この状況でも楽団のマエストロ、バレンボイムは諦めることも、棚上げすることもなく活動を続けているようです。
彼の場合はタイミングを見計らうのではなく自ら波を作ろうとしている人のようで、いずれはそれも叶う気がします。
波を作ろうと試みるのは凡人にも出来ることですが、叶えるのは難しいと感じる今日この頃です。
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