京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

こんなこと

遠藤

ときどき、音楽が聞こえてきます

2014年8月21日(木)

ときどき、博寿苑やおおはら雅の郷には、大きな歌声や音楽が流れます。

ミニ演奏会やミニコンサートイベントだったり、レクレーションだったりです。

音楽っていいなって思います。
残念ながら私は歌も楽器もできませんが、聞くのは好きです。

 

音楽療法ってあります。
もちろん療法と名乗るときはそこに裏付けや理屈などあります。
いろいろ音楽の使い方も考えられています。演奏することも、歌うことも、聞くこともあります。
しかし、そこまで深く掘り下げなくても、音楽を楽しむだけでいろんなリハビリ効果がうかがえます。

 

たとえば、歌うってことを考えてください。
まずは、口を大きく動かします。
そして、大きな声を出します。そして、息継ぎします。
歌には歌詞があります。
歌詞から何か思い出したり、気持ちが動かされたりします。
気持ちを込めて歌ったりもします。

 

そして、楽器を使うことを考えてください。
まずは、楽器を持ちます。指や手を動かします。
物によってはたくさんの息を吹きます。
多くの楽器は複数の人で合わせて演奏します。他人と合わせます。

 

さらに、歌や楽器を演奏することで、誰かに聞いてもらいます。
その誰かの反応を気にします。

 

そして聞いているだけでも、気持ちが落ち着いたり、高ぶったり、いろいろ情動が起きます。

 

音楽はただそれだけで多くの動きを心身に起こします。

 

そのうえで、
音楽のリズムが筋肉が動くきっかけになったり、歌が情動を起こすきっかけになったりします。

 

どんなリハビリも療法という名前がつくとすごいことに思いますが、どんなことでも、療法と言わなくても活動するってことは、実はすごいんです。
音楽を楽しむことに限らず、何かを楽しむことが、きっと何かのリハビリになります。
体に動きにくいところがあっても楽しむことはできます。
なんでも楽しんでみてください。

 

だって、作業療法はあらゆる活動をリハビリとして使います。

逆に、なんでもリハビリになりえるってことです。

 

どんな楽しみ方でも、楽しむほど、体も心もたくさん動くと思います。
そして、その動きが楽しくなって、
もっといろんなことをするようになれたらうれしいな。

「体や心が楽しく動く」それが元気ってことだと思います。

元気に今日を過ごしましょう。


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