京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

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橋本

マナー

2016年6月23日(木)

ネット上で「サイレントお祈り」(pdf)なる単語を見つけました。

そも何ぞやと記事を読んでみるとお祈りメールから派生した言葉で要するに不採用通知もせず就活生を「蛇の生殺し」状態においとくことらしいです。

 

しかも大企業の3割が「サイレントお祈り」を実行していると聞くと何とも言えない気分になります。法的には何の問題もないようですが「報・連・相」を求めながら、企業側は就活生に不採用の通知をしないと言うのであれば「驕り」「失礼」と言わざるを得ません。

 

当グループでは採用試験から7~10日後には採否の通知をしています。

まだまだ売り手市場のセラピスト。多くの学校の配慮で専願制を取って貰っている以上それなりに応えるのが採用側の礼儀でしょう。

とは言いながら、昨年ある学校の就職説明会では学校側から採用試験後は出来るだけ早く採否の通知をしてほしいと要望がありました。「サイレントお祈り」をやらかしている施設があるようです。

 

たまたまですが今週発売の週刊新潮の管見妄語というコラムに今回の都知事辞任についての意見がありました。

 

「法的に問題なし」なのに何故辞任に追い込まれたのか。日本人には法律よりも前に道徳的に倫理的に善悪を決めるから。言葉を借りれば合法か不法かではなく美醜、きれいか汚いかで判断されるから。

 

法的に問題なしでも都知事の態度で多くの人が「辞めるべき」となったのは同じように感じる人が多いからでしょう。

 

以前詳細は控えますが、ある病院と当院でトラブルになった時(勿論相手側の言い分は法的に問題なし)のうちの理事長のコメントが今でも心に残っています。

「品がない」これだけでした。美醜にこだわってますよね。

 

「コンプライアンス(法令順守)」とか言う「出来て当たり前」のことをさも立派なことのように企業が言い始めてから、「理想」や「倫理」というもっと大事なものがなおざりになってしまうばかりか、企業ではなく一部個人の考え方も変質してしまったようです。

 

以前にも書きましたがコンプライアンスを基準に行動すると礼を失することになるし、反感を買うことにもなるし、円滑な社会生活は難しくなるでしょう。勿論「大人」はいつまでも根に持つことなく(と見えるように振る舞う)、失礼なことをした相手とでも普通に接することの方が多いのでしょうが、失礼をした側はさっさと忘れても、やられた側はいつまでもしこりとして残るものです。

 

色々と小難しいこと書き連ねましたが、要は「マナーがなっていない」これだけの事なんですけどねぇ。

小さい事でも積み重なると「大人」の対応も難しくなってきます。

 

次回私のブログは6/30です。

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