京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

こんなこと

遠藤

食器洗いが…難しい

2018年2月26日(月)

先日、食器洗いをしようと思い立って、洗剤を手に取ったのですが、

ふと、ついさっき右手首に湿布を貼ったばかりのことに気づきました。

なので、右手をあまりぬらさずにしようと思い、

 

いつもは右手にスポンジを持つところを、左手でスポンジを持って洗おうとしました。

 

しかし、これがなかなか難しく、上手く洗えません。

別に、右手も左手も握力もそれほど変わらず、麻痺も無いのですが、

いつもと反対の手で食器を持って、いつもと反対の手でスポンジを持って

さあ洗おうとしても、

うまく持ってられず固定もしにくく、洗う力も入っていないように思います。

しかもつい、右手と左手が反対の動きをするようなことになるのを抑えながらという感じになっています。

コップやお皿を2つ3つ洗ったら、

後は結局、いつも通りに持って洗うことにしました。

 

あらためて、

動作というのは、力の強さや動く範囲、感覚が大丈夫だからうまくできるわけではなく、

一連の流れに動くための学習課程の大事さを思い知りました。

そして、一旦身に付いた方法と違う方法で行うことの難しさも実感しました。

 

だからこそ、リハビリで動作練習するときは、

動作そのものの練習もしますが、動作の一部分だけを練習したり、その一部の動きばかりを練習をしたり、動作をイメージする練習をしたり、大きな動きや大胆な動きで動きを誇張して練習をしたり、物や目印などを使って練習したり、

いろんな練習の仕方を工夫して動作を身に付けてもらえるようにリハビリしますね。

 

以前と同じようにしたらできなくなった動作を

今できる方法でできるようになるために。

そんなリハビリのことも思い返しました。

 

皆さんも、一度スポンジを反対に持って食器を洗ってみますか?

何気ない動作のはずだったのに、

こんなに難しかったかな?って思いますよ…きっと。


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