京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

あんなこと

橋本

一人暮らしのススメ その2

2013年3月25日(月)

今年ももう少しすれば、求人活動を再開する時期になりました。今はその準備中です。

毎年多くの養成校を訪問させていただくのですが、何処へ行っても先生方が言うには、せっかくお越しいただいて申し訳ないが、就職について学生は地元志向が強く、また京都どころか関西出身者もいないので、学生への紹介も難しいとのことです。

 

実家からの通学範囲内で進学し、そのまま就職も地元という事らしいです。どうしても通勤は実家からでないとと言う事情がある学生はわずかで、親も学生本人も家を出るという選択肢はまったく考えていないそうです。

 

はるか昔、中学生頃の話ですが既にその時期、私は将来の一人暮らしに思いを馳せていました。高校卒業後大学に進学するか、就職するかはまったく決めていませんでしたが、とにかく何処に行くにせよ、実家を出ることだけは決めていました。

 

何故実家を出たいかといえば、正直親が鬱陶しいからです。同居している以上朝から晩まで箸の上げ下げまで口出ししてくるほど、口うるさいからです。

 

家さえ出れば就職だろうが進学だろうが、どっちだっていいぐらいの気持ちでした。家さえ出れば、いちいち何処へ出かけようが、電話で何話そうが(当時勿論携帯はありませんでした)詮索される事もなく、真夜中に帰ってこようが、部屋をとっちらかしてようが、誰連れ込もうが、すべては自己責任、誰にとやかく言われる筋合いもない。

 

そのために家事や家事以外の一切を誰かが(大抵は親ですが)やってくれる便利さ、楽さを失っても平気でした。そのために生活水準が下がっても(仕送りを受ける身で同居の場合と同じ生活水準など望むべくもありません)お構いなし、でした。

 

要するに「生活の水準」より「自由」を選んだわけです。

 

じゃあ今時の学生は「自由」より「生活水準」を選んだのかというとそうではないようで。

彼らと話していると「自由」も「生活水準」も大事が本音のようです。

 

でも実家暮らしじゃあ「自由」とは言えないんじゃと考えるのは、私のようなオヤジ。

口うるさく言う親がいなくなったから、いくつになっても実家は居心地がいいようです。口うるさく言う親がいなくなったとは、要するにちゃんと躾ける親がいなくなったということでしょう。

 

「今時の若い者は」とはよく聞く言葉ですが、今時の若い者を作り上げたのは社会と言うか、われわれ「大人」だという事をお忘れなく。

 

次回私のブログはいつだろう。多分4/1じゃないかと思うのですが…。


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