楽しんでください
2013年4月30日(火)
私が働き始めた頃から、
病棟からリハビリに行くときに、病棟のスタッフがその患者さんに声を掛けてくれるのですが、
理学療法に行くときは「頑張って」っていうのが多いのですが、
作業療法に行くときは「楽しんできて」っていうのがありました。
そして、
理学療法室から帰った時は、「頑張った?」っていうのが多いのですが、
作業療法室から帰った時は、「楽しかった?」ていうのがありました。
傍目に見て、リハビリ頑張っている感が強いのが理学療法で、
一見、遊んでいるようにも見えるし、笑い声が巻き起こるのが作業療法でした。
もちろん、作業療法室でも頑張っているのですが、
そこに「楽しそう」っていうニュアンスがあるのが作業療法の良さだと思います。
作業療法って、これからのために楽しく頑張るためにあると思います。
楽しいことは、頑張って後で疲れはしますが、その時は苦しくないですからね。
何気に頑張れるんですよね。
今も笑いが起きてます。
楽しんでくださいね。
介護ロボ
2013年4月29日(月)
ゴールデンウィーク前半好天に恵まれアウトドアや旅行等・・・出かけられている方も多いのではないでしょうか。
今日もたくさんのお見舞いの方がいらしています。
ところで、昨日の新聞の一面に『10万円介護ロボ』普及へ・・・というニュースが掲載されていました。
これまでもいくつかの介護ロボットのニュースは出ていましたが、
殆どの介護ロボの価格は数百万~数千万円と高価なもの多く、
今のところロボット導入に対する補助金や保険点数の加算がないことや情報不足、
使ったことのある人が少ない、安全面の問題等々・・・普及には程遠い現状です。
このニュースでは『要介護者が歩くのを支えたり、
高齢者を抱える介護職員の負担を軽くしたりするなど、
機能を絞った10万円程度のロボットの開発を促し、
さらには介護保険の対象を広げ、月数百円でレンタルできるようにする』といったものでした。
実際、多くの介護現場で介護職が不足していて、この介護を担っている職員の多くが腰痛を経験しています。
腰痛経験者の3人に1人は深刻な腰痛に悩まされ、その結果離職の原因にもなっています。
安価で安全に誰もが使える『介護ロボット』の開発、
期待大です!
患者さんの達人になる
2013年4月28日(日)
ようやく今年の求人用パンフレットが完成しました。
毎年ほぼ一人で作っていたものですが、今年はショコタンがやってくれたので、私の負担がかなり減りました。
女性が編集に加わったと言う事で、だいぶんイメチェンとダイエットしています。今年2013年版と昨年2012年版の表紙を並べてみます。いかがですか皆さんはどちらがお好みですか?
右側2012年版の表紙は2003年からさほどデザインが変わっていません。ただ「患者さんの達人になる」というキャッチは2009年からで、それ以前のキャッチコピーは「ヤケドするほど熱い人」でした。コピーの後ろにある文字は日々スタッフが口にする言葉を1日の流れで書き出してみたつもりです。最初この表紙を完成させるだけで丸々2日かかりました。
左側2013年版の写真は私が撮影して、裏表紙に使っていたものです。個人情報保護の観点から病院での写真撮影はなかなか難しくなってきています。いちいち患者さんの了解を取るのも大変で、病院の日々の風景を撮影するにも、患者さんが写りこむ場合ほとんどがバックショットになってしまいます。ですが表情を見せず背中だけ写すことで、見る人に想像の余地を残した写真と自画自賛しています(ただ一眼レフを購入して半年ほどでしたので、あぁすりゃよかった、こうすりゃよかったが盛り沢山の写真です)。
さてここからは過激です。 (さらに…)
ゴールデンウィーク
2013年4月27日(土)
今日から、ゴールデンウィークが始まりました。
大半の企業や産業では、長期連休のところも多いかと思います。
当然ながら、
医療では、外来が休診でも、入院に関わる人は通常業務ですし、
介護でも、施設入所だけでなく、最低限必要な在宅サービスも通常業務です。
そして、
当院のような回復期リハビリテーション病棟では、毎日リハビリがあるので、通常業務です。
例年、連休を利用して、多くのご家族・ご親族・知人が御見舞に来られます。
この中には、普段なかなか御見舞に来られないような方も多くおられます。
リハビリテーション専門を掲げている病院では当たり前なことですが、
「毎日リハビリがある」「リハビリが長い」ということですので、
リハビリの時間と重なって、かなりの時間お待ちいただくことになる場合があります。
「お見舞に行くので○○さんの空いているの時間を教えて・・・」
というお問い合わせを受けることがありますが、病院としてお答えできませんので、
普段、良く来られるご家族等にご確認されるか、
時間の余裕をもって、御見舞に来ていただければと思います。
動くことが重要です。
2013年4月26日(金)
本日、某大学医学部教授(整形外科医)に、当院にて講演していただきました。その話の中で、病気を発症し、その後早期から装具(立位をサポートする足に装着する器具)を装着することにより、日常生活の改善度が良いという結果が出たという話がありました。
これは当然の結果なんです。日々、患者さんと訓練をしていくと意欲的に活動的な方、意欲のないうつ的な方で非常に日常生活の改善に差が出ていることを実感しています。
これは何故かと言いますと、実験によって簡単に理解できます。
手に物が触れただけでは物を認知できないことを皆さんはご存知でしょうか?「そんなことは無い。分かるはずだ。」とおっしゃるかもしれませんが、目を閉じて手掌を開いて、物体(何でも結構)を軽く触れ(物体を強く押したり、転がしたりしない)させてみてください。そーすると「あれっ!!分からない。触れたのは分かるけど何が触れたのか全く分からん。」と感じると思います。
次に指を動かして物体を触ってみてください。「あっ!!分かった」とすぐに分かるはずです。
さらにもう一つの実験を紹介します。目を閉じて、棒を全く動かさずに棒を握ってみてください。「何も(棒の長さが)分からない。」と思うはずです。そして今度は好きなように棒を振ってみてください。その瞬間「あっ!!(棒の長さが)分かった。」と思うはずです。
普段、目で見ているから直ぐに物の形状、長さ、名称などは直ぐに分かるのです。しかし実は目だけでなく手などの関節が動くから目をつぶっていても分かるのです。夜、寝ているときにテレビや電気のリモコンを探すときに見てなく探しますよね。そうなんです。見なくても物が何であるかが分かるのは、触った感触だけでなく、手や腕などが動くから何であるか分かるのです。そして感知するのはどこでしょうか?脳なんですね。手指が動き、触って動かすことで脳の様々な部位が活動するのです。
「寝たきりで何が悪いんだ! 」と言う方もいると思います。でも悪すぎなんです。動かないと脳は全く活動しないのです。つまり動くことにより脳が働くのです。動くことで脳が活性化して脳の可塑性が働きだすのです。だからリハビリテーションにおいて意欲的に取り組む方は回復が早いのです。脳が活性化しているからなんです。
脳科学は面白いでしょ。分かれば分かるほど人間の行動の意味が分かり面白いですよ。新しい御所南リハビリテーションクリニックは、脳科学を活用したリハビリテーションも提供します。乞うご期待!!間もなく開院予定です。
意外!?
2013年4月25日(木)
最近、携帯依存の人が増えていますよね。
若い子に限らず、40歳、50歳の人でも
「お財布がなくても困らないけど、携帯(スマホ)はないと困る。」とか
「寝るときは必ず枕元に置いている。」っていう話をよく聞きます。
それに電車やバスに乗っても多くの人が携帯(スマホ)を片手に何かしています。
便利なものですが、その反面顔を合わせてコミュニケーションをする姿が減っているのが残念です。
なので、今も中学生に携帯電話は必要ないと思っていますが・・・
私の思いとは裏腹に
中学2年になる娘が携帯電話を持つことになりました。
きっかけは主人が仕事で使っていた携帯電話を使わなくなったから。
でも、子どもに『使うか?』と主人が聞くと『う~ん・・・どっちでも。』と意外な返事。
いつも主人が帰ってくるとスマホを触っているので二つ返事で飛びつくかと思っていたので拍子抜けしました。
娘いわく、『電話は家の(固定)電話で十分だし、メールもあれば便利だけどなくても大丈夫。』と。
お古の携帯電話は今流行の『スマホ』ではなくいわゆる『ガラケー』といわれるものなのであまり興味がなかったようです。
塾の帰りが遅くなるときもあるし、一人で出かけたとき等々考え、ルールを決めて持たせることにしました。
・学校へは絶対・持っていかない。
・ゲームや音楽のダウンロードはしない。
・チェーンメールや人を傷つけるようなメールはしない・・・etc etc
意外と大丈夫かもしれませんね。
どう考えるか
2013年4月24日(水)
若い時の苦労は買ってでもしなさい、と言います。
※若い方の中では死語かもしれませんが。
意味として、若い頃の苦労は自分を鍛え、必ず成長に繋がる。
苦労を経験せず楽をすることは、将来自分の為にならない。
今年入職されたスタッフは、現在この『苦労』の最中であるかと。
まずは、挫折。
それまでの自分(学生であった時)では、社会では使い物にならない。
また、時に自分が頑張っている(誇りに思う)分野で、社会では自分よりも上がいる。
無茶苦茶頑張る。
目標に向って頑張れる事はあるが、頑張る理由となる目標は、社会では自分が作らなければならない。
気の合わない同僚に上司。
大勢の職員がいる所では1人や2人はいるもの。
そんな中でも共に働かなければならない。
しかし、物事の考え方一つで大きく変わるものでは無いでしょうか?
挫折といっても今まで何事も無かったのは、何も取り組んだ事がなかったから。
本当の意味で取り組んだからこそ挫折を経験出来たのであると。
無茶苦茶頑張るにはパワーがいること。
パワーがあるからこそ目標を作り上げる事ができるのであるかと。
違うタイプの人と付き合う事は、いやな事かも知れません。
しかし、ものは考えよう対人スキルがアップするし、サービス業では大事な勉強ができる。
その様に思うと『苦労』を苦労と思わずして、『どの様に考えるか』今後に生かすも殺すも自分次第ではないかと思います。
携帯を買い換える
2013年4月23日(火)
と言っても私じゃなくて嫁さんの話なんですが。
先週土曜日に嫁さんがようやく携帯電話を買い換えました。所謂ガラケー(ガラパゴス携帯)を使ってたのですが、なんと7年の年期もので買い換えるのが面倒と、ずっとそのままになっていたものです。
何故嫁さんが買い換える気になったかといえば、2週間前の淡路島の地震で携帯が古すぎて地震警報が入らなかったのがきっかけです。日頃息子と二人で過ごす時間が多い彼女としては不安になったんでしょう。あれだけ面倒くさがっていたのにあっさり買い替えを決断しました。
iPhone5になりましたからね。設定は大変そうでしたが、ハイテク音痴の嫁さんでもとりあえずの通話とネット、メールを使いこなすには問題なさそうです(さすがApple)。
でもね私はガラケーのままです。買い換える気もありません。だってあんな小さいキーボードでちまちまメール打つなんて私には出来ません!!
地震警報とか今までにはなかったサービスも、携帯電話という最新技術あってのこと。最新技術があっても、人がそれを利用しなければ良いサービスも受けられない。最新技術を使うにはハードルが高い高齢者などはどうするのか。高齢者にこそ地震警報が必要なのではないのか(自分の父親を見ても通話は出来ても、それ以外の機能を活用するために必要な設定をするには無理があります)。
世の中何かと言うと高齢者向けは後回しになりがちなのが気になります。
なんか今日はやたら忙しくてブログのアップが今(18:50)になっちゃいました。
新年度ってのは何かとあるもんですね。
次回私のブログは4/28です。
あなたの未来はどんなイメージ?
2013年4月22日(月)
学生の皆さんは、仕事する自分のイメージしてますか?
イメージの自分は、生き生き楽しく仕事していますか?
何年も先には、立派な大人の、○○療法士らしい自分が居ますか?
さて、
現実に仕事をしている私は、
思いがあっても、腕が追いつかない。
理屈は分かっても、腕が追いつかない。
やり方は分かっても、時間が間に合わない。
今になって理解できても、時すでに遅し。
仕事をしていると、こんなことで、日々悩みます。悔やみます。
そして、次に活かせることを建前にその気持ちを乗り越えます。
そんなこんなで、十数年たちました。
就職した頃と、職場の環境も、雰囲気も、仕事の内容も変わっています。
でも、やっぱり、同じように悩みます。悔やみます。
何かをやり残した感をいつも感じます。
全てをやりきった感を感じられる日は少ないです。
でも、その瞬間瞬間は本気でやれたって日は、そこそこあると思います。
よく、「努力が報われる」って言います。
でも、ほとんどの努力が夢のような形で報われることは無いと思います。
ただし、努力しなければ落ちぶれるし、報われて起きることが期待されるようなことは、絶対に起きないってだけでしょう。
努力は報われるためにするのではなく、落ちぶれないためにするものだと思います。
落ちぶれなければ、どこかにチャンスがあるはずです。
チャンスをつかむために努力は大事だと思います。
どんなに怠けても、悩みも悔やみも生じます。
そして、どんなに努力しても、悩みと悔やみはなくなりません。
より大きな悩みと悔やみが生まれます。
その代わり、日々の努力のおかげで、それを乗り越えられるのかも知れません。
そして、チャンスも何度か訪れるのでしょう。
生きていくことは、乗り越える苦行を重ねることかも知れませんね。
そして、それが大人として成熟していくということなのでしょうね。
その中で、訪れたチャンスをものにした人が、成功者や偉人や立派な大人になるのでしょうね。
まだまだ、そんな立派な大人に到達しそうに無い私は、
怠けたり、努力したり、右往左往しています。
今日もどうしたものか、悩んで、悔やんでおりまする。
箸の持ち方
2013年4月21日(日)
箸の持ち方。
子供のころから、厳しく言われた人も多いですよね。
それでは、
ちゃんと箸を使える人?・・・と聞かれると、
もちろんYES!と答えられる人は少数派かもしれませんね。
正しくは使えないけど、そんなに外れてもいない人も多いでしょうし、
バッテン箸や握り箸などのような、正しくない持ち方の人も多いでしょう。
では、
箸を使って食事ができる人?・・・と聞かれると、
殆どの日本人は、もちろんYES!、と答えますよね。
日本人では、病気等の影響さえなければ、箸を使って食事を食べている人が殆どで、
「箸がうまく使えない=食事が食べられない」ということにはなりません。
また、箸の持ち方程度で不自由を感じている人は少ないですし、
成人してから、箸の作法を治そうと努力する人は、そんなにいないのではないでしょうか?
リハビリの仕事をしている中では、
患者さんや専門職の会話でも、「手がちゃんと動かないから出来ない」というお話があります。
箸のお話に置き換えると
「箸がちゃんと操作できる」=「ちゃんと動かすことができる」ということと同じ。
しかしながら、
「箸を上手に使える人はさほど多くないのに、それほど食事に困っている人はいない」
ことを考えると、ちゃんと動かなくても、何とかできることは一杯あります。
そんな、そのなんとかする・・・ところが、リハビリテーションの大事な部分で、
治る・・・よりも、できるようになる・・・ことの方が重要な場合も少なくありません。
もし、箸で食べるよりも箸の作法が大事なら、かなりの人が食べられないでしょう。
このため、
家事や仕事、手芸・工芸など、実際の作業を取り組んでもらい、
目的の動作ができるように努力するリハビリテーションは大事な作業となります。
それは、訓練室で治療的に動かすことだけでは、不十分ということでもあります。
御所南リハビリテーションクリニックの外来では、
医師の指示により、しっかりとリハビリすることになった方には、
相当の宿題(自宅トレーニング)をしていただくことになります。
それは、家事だったり、作業だったり、手芸だったり・・・、ゲームかもしれません。
そういったことを、より上手に出来るように試行錯誤することが、
実際の動作や活動が出来るようになる一歩となります。
今まで、箸で食事をしながら、どれだけ色々なものを摘まん出来たか・・・
ぐらい使わないといけませんね。