京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

そんなこと

土井

就活シーズン 〜あなたのやりたいことは?〜

2012年5月20日(日)

気がつけば、5月も半ばをすぎており、

一般の大学生では、就職内定を頂いている方もどんどん出ている頃でしょうか?

一方、

我々リハビリテーション専門職の就職活動はと言いますと、

これからぼちぼち始まり、7月~11月頃がピークといったところでしょうか。

というのも、

そもそも国家試験合格できないと卒業できても4月から働けませんので、

その学力の無い学生は学校などから就活を止められることもあるのです。

(最近は就活自主規制の学生も多いようですが、変わった業種ですね)

これから、頑張って自分にあったところを見つけてくださいね。

 

さて、リハビリ系の学生の就活と言えば、まず修行ということで、

ほとんどの人は病院に就職されることになると思います。

では、将来的にはどの分野を目指しておられるでしょうか?

「超急性期病院」「一般病院」や「回復期病院」や、そのままという人もいますし、

「老健や特養などの施設」「訪問リハビリ」「デイケア」「教員」などなど、

いろいろと人生設計というか、考えもありますよね。

 

さて、今回の話題へ・・・。

回復期や在宅系に将来的に勤めたいと考えている方

逆に、急性期や最先端で・・・と考えている方

初めての就職先を選ぶときに、希望している分野に行く方が良いというお話です。

というのも、

時間や期間など、いろいろな制約や、その病院やサービスの役割があって、

その性質上優先されるものが異なるのです。

例えば、

「少しでも正常な方へ」「少しでも元に近いように」「少しでも安全に」「少しでも良いものを」

ということと、

「どうやったら生活していけるか」「どうやったら家族の負担が軽くなるか」「どうやったらできるだけ長く在宅で生活できるか」

ということのどちらが優先されるかによって、

往々にして、提供するリハビリテーションの内容が変わってしまうからです。

この辺りの感覚は、新人の頃から培われるもののようで、

乗り換えた人は大変な思いをされ、一から出発されるような感覚だそうです。

私は、就職関連の主な担当者ではないのですが、ときどき関わるときには、

就活のススメとして、そんなことを学生さんにお話しします。

 

当然ながら、当院に入職したリハビリスタッフは、

「患者・利用者とその家族の生活を第一に考え、行動する」

この点について、再三にわたり指導されます。

回復期病院〜在宅分野は、在宅生活の最後の砦として、

限りある時間の中で、生活能力に対するアプローチを削るような余裕はありません。

「今回、家で生活できなくなったら、一生そのままかもしれない」

そんな思いで、関わっていきたいと考えています。

あんなこと

土井

祝日と連休

2012年5月03日(木)

今日5月3日は憲法記念日。

1947年5月3日に日本国憲法が施行されたのを記念して設けられた祝日です。

(文化の日は1946年11月3日に日本国憲法が公布されたことを記念した祝日)

もともと、ほとんどの祝日には、日付に意味があるはずなのですが、

近年の祝日法の改正によって連休になりやすいように変更されたこともあって、

祝日の「祝」の意味が薄まり、何の休みか判らないものも多くありますので、

そういう意味では、憲法記念日は祝日らしい祝日な気がします。

 

もっとも、連休がとりやすくなったと言っても、一般の職業の方のことであって、

観光関係や商業施設を中心とした職業の方は休みの取れない忙しい日ですし、

社会的なインフラとなっている業種は通常勤務です。

さて、医療機関や施設に勤めるリハビリ専門職はというと、

カレンダー通り休みになっているところがほとんどですが、

回復期リハビリテーション病棟でリハビリに熱心に取り組んでいる病院では、

1年365日、曜日による変化ないリハビリの提供を目指していますので、通常勤務です。

なので、

この連休中も京都大原記念病院にリハビリ入院の方はリハビリをされています。

「連休や祝日ぐらいやすませて・・・」とおっしゃられる方もおられますが、

病気の回復時期に中休みはありませんので、頑張っていただいております。

今回の連休を利用してお見舞いに来られる時間と

リハビリの時間が重なることもありますので、よろしくお願いします。

(5月の連休には周辺の大原八瀬地域の祭事があり混雑します。余裕を持ってお越し下さい)

 

さて、長期連休といえば、私の身内(親・兄弟とその家族)も、

盆・正月・ゴールデンウィークに長期の連休になるような業種ばかりですので、

「なんで休みじゃないの?」「帰ってこないの?」と、毎度毎度不満そうに言われます。

でも、その家族とのやりとり以外はそれほど大変だとも感じませんし、

今朝のラジオでも、7時台でも3時間を超えるような大渋滞とのことでしたので、

休みがあって遊ぶのも大変だなぁ・・・とも思ったりします。

祝日や連休の恩恵が全ての人に同じであれば、ややこしくないし、

変に集中したりもしないと思うのですが、なかなか難しいですね。

へんなこと

遠藤

教えてくれる人って上手な人ですか?

2012年4月19日(木)

さて、

私は作業療法士ですので、書字の練習なども患者さんにした経験があります。

字を書けるようになるために、上手に書くために患者さんは、

私のアドバイスを受けて一生懸命に練習します。

 

私の担当していた患者さんも字が書けるようになって、喜んでくれたりしました。

 

でも、

私自身は、字を書くのが嫌いで、苦手で、

子供の頃より、人様からは「ミミズが這ったような字」と言われております。

でも、

患者さんには練習方法は指導してきましたし、アドバイスもしました。

そして、患者さんは私よりずいぶん上手な字を書けるようになりました。

 

こんな仕事していると、

指導している人は上手にできる人だと思われたりします。

でも、本当はそれほど出来なかったりします。

何でもできるスーパーマンは居ません。

 

でも、細かく確認して、次の一手をアドバイスする。

自分が上手にできるかどうかよりも、患者さんにできるようにする術を持つかどうかです。

それが僕らの仕事です。

 

ブログが手書きだったら、きっと僕は書くメンバーに入って無いでしょうね。

…だって、誰にも読めない字ですから

どんなこと

土井

こんなことってけっこう大事 ~きばらないこと~

2012年4月11日(水)

「日々、リハビリの仕事をしていて、ちょっとしたことだけど大事だなぁ」ということを

ご紹介する不定期シリーズですが、相当なご無沙汰となってしまいました。

今回は、「きばらないこと」

 

リハビリをしている本人も家族もスタッフも真剣そのもの。

あと1回、あと1歩と努力されている姿をお見かけします。

そんな中、

こんなにがむしゃらにやってるのに、なかなか 巧く動かせない・・・・

という声をお聞きすることがあります。

 

みなさん、思い出していただきたいのですが、

学生の頃、運動会や競技会などで、

力みすぎて結果につながらなかった経験はありませんか?

どのスポーツでも、力んだり力任せにしても巧くいかないし、

車でも、初心者みたいに力んだら、蛇行カックン運転になるし、

料理のときの包丁だって、力任せにやったら危険極まりないですよね。

そんな身の回りのことを考えると、

「りきむ」「きばる」ことで、うまく動かせなくなることには「ガッテン!」ではないでしょうか?

 

病気や怪我で体を動かせなくなって、そんな不自由な中で、

力んだり、きばったりしてしまうと、もっともっと動かしにくくなることも少なくありません。

また、なぜかそんな悪い癖ほど身についてしまいやすく、取れにくい。

 

石に噛り付いてでも・・・

寝る間も惜しんで・・・

取り組む姿勢というか、不退転の決意というか、

そういったことは、気持ちの面で大事ですが、(それでも気負うのはいけませんね)

力まずに、きばらずに、

自分の体と向かい合い、どこがどう動くか感じながら、動かすこと、

とても大事なことです。

だからといって、そもそも運動量が少ないのはダメですよ。

きばらずに、どんどん動かしましょう。

どんなこと

土井

赤ちゃんの成長

2012年2月29日(水)

私事ですが、先日、第3子が産まれました。

子供の成長は、全ての親にとっていろんなものを与えてくれます。

特に、赤ちゃんの成長は感動してばかりですね。

 

また、私自身にとっては、

さらに学ぶことが多い機会でもあると感じています。

いままで、

第1子、第2子の成長の様子を身近に見ていて、

リハビリテーションの仕事に繋がるいろいろな発見があり、

座学や研修などでは手に入らない「気付き」や「理解」がありました。

試行錯誤していたり、あきらめたり、いきなり出来るようになったり・・・

日々さまざまな変化があり、その姿から学ぶことがあります。

 

たとえば、

何かをするとき、

我々にとって「簡単なやり方」と「難しいやり方」単純に思うことがあって、

そんなやり方では・・・・なんて見ていたりしますが、

赤ちゃんにとって、実は逆だったというようなことがよくあります。

試しに、

私が片麻痺治療中だった時期にやってみましたが、

「赤ちゃんが正しい!」 と思うことがいっぱいありました。

私の関わった患者様でもそういう風に言っておられることも多くありました。

 

我々は、赤ちゃんの頃から、

さまざまな試行錯誤をし、いろんな能力を身に付けて、

さらに高いレベルの能力を身に付けるという風に成長しています。

つまり、

我々が、簡単だと思う方法は、

高度な能力の習得があることで、成り立っていることが多くあります。

老若男女問わず、出来ないことに取り組むときには、

いきなり高度でスマートな方法を習得することはとっても難しいことです。

赤ちゃんのように、

簡単なことを一つずつ試行錯誤して身に付け、少しずつ難しくしていくことで、

ちょっとでも成長することが出来れば、今より出来ることも少しずつ増えていくのです。

千里の道も一歩から

急がばまわる気持ちで取り組むほうが結果が良いと思います。

 

新たに一から成長していく姿を見つめることができる機会に恵まれ、

いろいろな体験や発見が出来ることをとても楽しみにしています。

どんなこと

土井

こんなことって、けっこう大事 -しんどいわぁ-

2012年1月17日(火)

京都大原記念病院は、リハビリテーションに積極的に取り組んでいます。

そんなリハビリをしていてよく感じることですが、

ちょっとした事だけれども、大事なことってあるなぁと、しみじみ思います。

 

と言うことで、

ときどき掲載シリーズ第1弾 「こんなことって、けっこう大事」

(ほんとうにシリーズ化して大丈夫なんだろうか….)

記念すべき第一回は、「しんどいわぁ」

 

リハビリテーションは、運動と同じく体を動かしますし、勉強と同じく頭を使います。

さらに、できないことをできるようにする作業ですので、

当然、しんどいことの方が多くなります。

 

そんなリハビリを、病気や怪我、障害をもっている方と一緒に取り組んでいるのですが、

ときどき患者様から、

 

 

 

 

 

「体が動かへんから入院してんのに、そんなしんどいこと、でけへんわぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「そのやり方はしんどいし・・・、こんなやり方ではあかんか?」

という声が・・・・・・(時によっては激論になることも….)

 

そんなとき、こんなご説明をさせていただきます。

人間の体は、動かしたり工夫したりして、やった分だけ身につきます。

なので、しんどいからと、体をかばって動かしたら、かばい癖が身につきます。

そしてなぜか、悪い癖ほどなかなか取れないものです。

また、動かしやすいところは力も増えて動きやすくなり、動かさないところは成長しません。

だから、効果的なトレーニングはしんどいもの。

逆に考えると、

しんどいことを効率的にできれば、リハビリは効果的にすすむともいえます。

 

 

 

 

 

 

 

これは、リハビリだけに限らずいえることで、

ダイエットや健康目的のトレーニングでも、少しでもしんどいことをやっていれば、効果は絶大ということです。

だからといって、

しんどいだけでは、人間嫌になりますので、

どのトレーニングでも、楽しむことを忘れないでくださいね。

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