こんなことって、けっこう大事 -しんどいわぁ-
2012年1月17日(火)
京都大原記念病院は、リハビリテーションに積極的に取り組んでいます。
そんなリハビリをしていてよく感じることですが、
ちょっとした事だけれども、大事なことってあるなぁと、しみじみ思います。
と言うことで、
ときどき掲載シリーズ第1弾 「こんなことって、けっこう大事」
(ほんとうにシリーズ化して大丈夫なんだろうか….)
記念すべき第一回は、「しんどいわぁ」
リハビリテーションは、運動と同じく体を動かしますし、勉強と同じく頭を使います。
さらに、できないことをできるようにする作業ですので、
当然、しんどいことの方が多くなります。
そんなリハビリを、病気や怪我、障害をもっている方と一緒に取り組んでいるのですが、
ときどき患者様から、
「体が動かへんから入院してんのに、そんなしんどいこと、でけへんわぁ」
「そのやり方はしんどいし・・・、こんなやり方ではあかんか?」
という声が・・・・・・(時によっては激論になることも….)
そんなとき、こんなご説明をさせていただきます。
人間の体は、動かしたり工夫したりして、やった分だけ身につきます。
なので、しんどいからと、体をかばって動かしたら、かばい癖が身につきます。
そしてなぜか、悪い癖ほどなかなか取れないものです。
また、動かしやすいところは力も増えて動きやすくなり、動かさないところは成長しません。
だから、効果的なトレーニングはしんどいもの。
逆に考えると、
しんどいことを効率的にできれば、リハビリは効果的にすすむともいえます。
これは、リハビリだけに限らずいえることで、
ダイエットや健康目的のトレーニングでも、少しでもしんどいことをやっていれば、効果は絶大ということです。
だからといって、
しんどいだけでは、人間嫌になりますので、
どのトレーニングでも、楽しむことを忘れないでくださいね。