京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

へんなこと

遠藤

やっと出会えた

2015年2月23日(月)

昨日、京都府作業療法士会の学会がありました。
今回は、学会長を拝命しておりましたので、もちろん参加?してきました。
今回の学会テーマは「できることをみつける」ということで、
私が講演をお願いした先生がいるのですが、
その講演を聞いて、
学生時代から答えを見つけられていなかったもの
その答えらしきものに出会えました。

 

学生時代、学校の先生に一言で作業療法を表すように問われ、
私は「意味ある遊び」と答えました。
すると先生に、「それでは半分だな」と言われました。

 

その半分がなんなのか分からぬまま、今に至っておりました。
すると今回の講演のなかで、カナダの作業療法士協会の作業における定義が紹介されました。
「作業とは、日々の生活で行われ、名付けられている一群の活動と課題であり、個人と文化によって価値と意味があたえられたものである。(カナダ作業療法士協会(1997年))」
意味だけでは無く「価値」があり、やはり遊びだけでもないのでしょう。

 

価値を感じるのはセラピストではなく、文化や個人。
主体は対象者にあり、対象者にとって意味も価値もある活動それが作業療法士が取り組む活動なんですね。
満足できる事を提供しなくては、技術の押し売りですものね。

 

今も、私にとって作業療法は「意味ある遊び」を提案し、実施することで身も心も楽しく元気になる。そして、生活を今よりも楽しく過ごせるようになって頂く、それが目指すものです。
しかし、その「価値」についても誰がどう感じているのか忘れないようにしたいです。

 

作業療法士は、障害や病気、ケガの種類・大小・有る無しなどにかかわらず、
その人の事を考え、その人を幸せにするために、いろんな視点で提案する職業です。
どんなに知識を増やし、技術を磨いても、それを使う原点は忘れずに頑張りたいですね。

 

 もうすぐ作業療法士の国家試験です。

頑張れ!
未来の作業療法士!


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