遺伝か、教育(環境因子)か
2015年2月18日(水)
教育学者は迷わず「教育!」と言うところでしょう。
私自身も教育と言いたいところですが、やはり「天賦の才」はあると思います。
ただその天賦の才も努力なしには開花するものでないとも思っています。
ある神経科学者が膨大な量の脳のCTスキャンを調べていたら、1枚あまりにも正常とかけ離れた画像を見つけたそうです。科学者はその画像の脳の持ち主がサイコパス(精神病質者)であると確信するわけですが、その脳の持ち主とは神経科学者彼自身だった。
先日雑誌か何かで読んだ本の書評で知りました。
サイコパスとは非常に反社会的傾向の強い性格で、凶悪な犯罪者の一部がそのような傾向があるそうです。
ではその科学者もそうなのか。彼自身は結婚もし、子供もいて、学者としても家庭人としても申し分ない生活を送り、反社会的な面など一つもなかったということです。ですが実際のところ彼の父方の家系には、多くの殺人者、犯罪者が多いことを自分自身の調査の過程で、彼は母親から知らされることになります。また彼のCTスキャン画像も彼が遺伝的先天的にサイコパスであることを示しています。
彼は調査と研究、思考の結果、反社会的サイコパスとは、脳の先天的異常、ハイリスク遺伝子、教育(環境)の3つの条件が揃うことで生じると言う説を唱えたそうです。
つまり生まれつきの脳の異常、ハイリスク遺伝子が存在したとしても、反社会的か、彼のような向社会的サイコパスになるかは教育次第ということです。
教育とは言っても、「三つ子の魂百まで」。性向自体を決定づけるのは幼少期だと思います(脳科学者自身も幼少期の教育が重要と言っているようです)。成人してからの「教育」というのは修正・矯正であって、根本からの解決はもともと難しいですし、根本からの解決ではないがために、功を奏さない、効果が持続しないこともしばしばです(だから私は本質的にいい加減ですし、怠け者です。よき上司と同僚に恵まれ,
そういう性根はいつも寝ていますが、時々目を覚まします)。
そも20歳を過ぎて成人した「大人」を教え育てる必要があるのでしょうか、教え育てることが可能なんでしょうか。
個人的にはどちらも「否」です。
今更教育なんか出来ないし、効果もないでしょう。三つ子の魂百まで。大事なことはすべて終わった後だと感じます。
でも教育ではなく訓練なら、必要だしそれなりの効果も期待できるでしょう。
みなさんはどうお考えになりますか?
次回私のブログは2/24です。