表具って知ってますか。
2015年2月12日(木)
昨日は休日でしたが、嫁さんに頼まれた仕事で半日近く潰れました。
高校以来書道の作品などを裏打ちする表具を余技として、ときどき頼まれてすることがあります。
嫁さんの依頼は書道半紙4枚分でしたから、1枚10分程度でどんなに見積もっても1時間弱ですべてが終わると読んでました。
ところが、嫁さんの作品と言うのが。書道の作品には違いないのですが、ろうけつ染めの手法を和紙にそのまんま応用したものだったので、蝋が僅かでも残ったままの和紙は水を吸わず、水を吸わなければ皺を伸ばすことも出来ず、随分と手間暇かかる次第になりました。しかも何気に本裏打ちと言って、裏打ちにも書道用の和紙を使おうとしたために水糊をたっぷり含んだ和紙は破れやすく、貼り付けるのに苦戦しました(普段はどうせ見えないからと丈夫な障子紙を使ってるんです)。
色々と苦戦しましたが今朝窓ガラスに貼っていた作品を見ると、1枚を除いて何とか恰好はついたようです(本来ならあってはならない皺がありますが)。
こういう表具も本来リハビリテーションとは関係なさそうですが、何度か職場で披露しています。
作業療法なんかでは、書道もやりますしね。せっかく書いていただいた作品も飾ってこそやりがいがあるというものです。
かといって小学校じゃないんだから、そのまんまを画鋲やテープで張るというのは失礼だし、見た目も悪い。
どんなにヘ…読めない作品でも印を押し、裏打ちし、手作りのパネルボードに貼れば。見栄えが違いますし、患者さんのやる気も違うでしょう。
最近は表具がじゃなくて、書道自体やっている患者さんを見ませんね。どうしてもやらなければいけないものでもないですし、必要な作業は患者さんによって違うわけですから、やってなくても何ら問題はないですけど、書道に限らず、飾られる作品が減ってきているようで、ちょっと寂しいですね。
次回私のブログは2/18です。