京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

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土井

日々変化する理由

2012年9月26日(水)

赤ちゃんを見ていると日に日に成長していることがわかります。

その成長過程には、確認作業がかなり影響しているといわれています。

そして、赤ちゃんにとって、もっとも有効なセンサーは口・舌だそうです。

だから、

赤ちゃんは、いろんなものを口に入れます。

何度も何度も、口に入れて確認して理解しようとしています。

自分の体だって、手を口に入れます。

そのうちに足を口に入れます。

そうすることによって、口や舌の感覚を介して、

手足を自由に使うきっかけが作られます。

大人はその状況次第で気にも留めないことがほとんどですが、

音や光にも敏感に反応し、その方向をちゃんと確認しています。

 

先日、第3子を風呂に入れたとき、

湯桶から注がれるお湯を見て、口を近づけようとしていました。

そのうち、手で触ろうとしはじめましたが、

そのうち、片手で掴もうとしていました。

そのうち、両手を使って掴もうとし、

そのうち、手に加えて足も使って掴もうとしていました。

こんなことがいろいろあって、お湯というものを理解していくのでしょうね。

かたや、

もし、脳梗塞などの病気で、その感触を覚えなおさないといけないケースがありますが、

大人だとそこまでしてまで、貪欲に確認したり、手に取ろうとしないでしょうし、

既成概念や脳内思考だけで処理し、例えばお湯が注がれていると思うだけでしょう。

そんなことからも、大人の頭の硬さが生まれてしまうようです。

 

2月末に生まれた第3子は、今日もいろんなものを口に入れています。

でも、もうそんなに口に入れたり手に取らなくても良いものも出てきたようです。

こうやって、日々新しいことを吸収し、理解し、成長している姿を見ていると、

自分で確認したり、自分でやってみたり・・・、

そんな作業が「脳」のためにとても重要な役割をしているんだなぁと、痛感する毎日です。

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