これからセラピスト養成校へ進学を考えている人へ
2013年2月25日(月)
皆さんもご存知の通り、昨日理学療法士、作業療法士の国家試験がありました。今日辺りはそれぞれの養成校で自己採点をやることになっているのではないでしょうか。
マークシートに回答を書いて提出した以上、私たちが知らないだけで、結果は出ているんです。今更嘆いてもどうにもならない事です。
さてこれから理学療法士、作業療法士または言語聴覚士になろうと(養成校への進学を)考えている方々へ
進学してしまう前に一度考えてみてください。
あなたは何故理学療法士、作業療法士あるいは言語聴覚士になろうと(または進学しようと)考えたのですか?
自分自身や家族、身近な人の怪我や病気をきっかけにでしょうか。誰かに勧められてでしょうか。それとも偏差値で探したらその学校だったんですか?
動機が十分か、不十分か人それぞれですが、医師や看護師ほど過失で患者さんを死なせる心配はありませんが、大怪我させる危険は十分にある仕事です。生半可な気持ちでは患者さんに迷惑が及ぶと心得てください。
これから仕事を辞めて、進学しようとしている方は特に慎重に検討する事をお勧めします。
何故あなたはセラピストになりたいのでしょうか。人のためになる仕事をしたいから。今の仕事が面白くないから。今の仕事がうまくいっていないから。今の仕事より給料がいいから。病院勤務で安定しているから。
人のためにはともかく、仕事には裏と表があります。今の仕事が面白くないならセラピストの仕事も面白くなくなる事請け合いです。「面白き事もなき世を面白く」とは晋作さんですが、今の仕事が面白くないのは、面白い面を見ないからです。いずれセラピストの面白くない面しか見なくなるでしょう。
今の仕事がうまくいっていないなら、セラピストの仕事もうまくいかないでしょう。今の仕事がうまくいかないのは、あなたの仕事の進め方に問題があるからです。それを変えなければどんな仕事をしようが同じ事です。前にも書きましたが、「資格」は「出来る」という保証書ではありません。「やりたかったらやってもいいよ」程度の許可証でしかないのです。どうすればいいのか、どうやればうまくいくのかなんて誰も教えてくれません。教えて出来る類の仕事であれば、その辺の誰でもいいから引っ張ってきて教えてやらせれば良いだけです。何もわざわざ養成校を出て資格を取ったセラピストなんて必要ないのです。
給料がよく見えたり安定しているように見えるのは今だけです。国が医療費抑制の方向性を変えない限り、大幅アップは望めません。それに安定と言うのは世間の景気不景気に関係なく常に低空飛行ということです。
どのような動機で仕事を選ぼうとも構わないといったら構わないわけですが(ちゃんと仕事をしてくれるなら)、動機付けが不十分な場合、なにかしら問題がある人が多いような気がします。特に一旦社会へ出た転職組にその傾向が顕著な印象があります。
最近、資格さえ取れれば仕事が出来ると勘違いしている人が多いようなので、愚痴でした。
次回私のブログはみ、未定なんだな。