京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

そんなこと

遠藤

環境づくり

2021年8月30日(月)

暑いですね。

休みの日は、家の中で引きこもっています。

窓を開けていれば過ごせるぐらいだと思って

そのまま昼寝していると、いつの間にか部屋が暑くなっていて

目が覚めると汗だくだったりします。

 

そんな時でも、子供たちの声が家の外から聞こえてきたりします。

子供たちは元気ですね。暑くないのかと思いきや、

帰ってくるなり汗だくのまま、エアコンにあたっていて、部屋がエアコンで冷えていないと「この部屋暑い」って文句言います。

絶対に、外のほうが暑かったはずですが…遊んでいる間は気にならないのでしょう。

 

人は何かに集中していると他のことが気にならなくなります。

感覚も同時にいくつも感じることは難しく、例えばどこか痛みがあっても他のどこかがもっと痛くなったら前の痛かったところは感じなくなります。

蚊に刺されてかゆくなった時に、痛みでかゆみを抑えるっていうのもありますよね。

だから、リハビリでも他の邪魔が入らないよう配慮するときがあります。

横の人が気にならないように衝立などで視界を遮ったり、

言葉の練習をするときは他の音が邪魔にならないような部屋でしたり、

細やかな運動の練習をするときに目をつぶって動きの練習をしたり、

そうすることで、同じ練習でも集中できたりできなかったり差が生じます。

そして、環境が悪いと集中できず時間は経ったけれども、何も練習にならなかったってことも起こります。

 

かと思えば、

逆に、音がない静かな部屋では不安になる人もいます。

他の人が一緒に楽しそうにしているとつられて一緒にされる方が居ます。

他にも、一人では絶対にしないのに、みんながしていたら楽しそうに一生懸命体操される方もいます。

 

そう、だから環境ってリハビリの大きな要素なんです。

リハビリに取り組める環境づくりも療法士がするべき仕事の一つです。

いかにリハビリをしたくなるのか

いかにリハビリに取り組みやすくできるのか

そこを考えるところからリハビリの時間は始まっています。

 

いつ、どんなところで、どんなことを、誰と…、

同じプログラムでも、もっと環境をうまくできないか

そんなことを、テーブルに座っている皆さんを

眺めながら考えていたりします。

 

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