京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

そんなこと

橋本

ありがたみ

2021年10月11日(月)

皆さまお久しぶりです。

 

まだまだ落ち着いたと言い難い状況ですが、何か書いてみたくなりました。

何から書きませうか。

 

色々と書くネタが沢山あった時期になかなか書けなくて、時機を失してしまったのもあるし、ままならないものです。

 

うちの若手や学生さんの話でもしますか。

 

かつてはセラピストの絶対数が少なくて、病院で奨学金を貸与するところもありました。

勿論ただでと言うわけにはいかず、期限付きでそこで働けば返済の必要なしと言う「お礼奉公」という制度もありました。うちのセラピストでも一時期短期間でしたが導入していましたが廃止しました。

 

看護師ではずっと以前から奨学金制度を導入していましたが、就職したとたんに年季明けの日を指折り数えるような奴とか、お金を返せば文句ないだろうという姿勢の奴が少なからずいたので、セラピストに関しては在学生とか高校生を対象とせず、グループでのセラピスト以外の就業者を前提としました。

 

取り合えず病院に就職したもののあらためてセラピストになってみたいと考えた者であれば、お金の有難みもよくわかるだろうし、長いこと居ついてくれるんじゃなかろうかとの期待込みでしたが。

結局セラピストとして復職せずに、奨学金を耳をそろえて返せば文句なかろうとの態度ありありの者が2人出た時点で奨学金制度は取りやめました(しかもそのお金は親が出したようです。奨学金の意味がない)。

 

医療機関や施設で奨学金を出すところはなくなってきたようですが、もう何年も前からの話なんですけど、世間で言われるほど景気が良いわけでもない証拠に、私が学生の頃よりはるかに奨学金を受ける学生が多いと学校の先生に話は伺っています。

 

奨学金と言ってもほとんどが返済必要なものですから、ぶっちゃけ借金なわけです。学校にもよりますが半数以上の学生が奨学生というところもザラとか。

 

学生によっては一旦は普通の大学を出たけれど、資格を取るためにリハの学校に入りなおした者もいますが、さすがに二つも学校に行かせてやれる余裕が親にない場合も当然あるわけで、一度大学を卒業して就職して働いて学費を貯めてからリハの学校へ入学する学生も少なくありません。

 

私の知る限り、親が経済的に厳しい場合は学生自身が働く以外の方法で、例えば他人に学費、生活費を集(たか)って進学して資格を取って、就職して「一人前でござい」とドヤ顔している輩はいませんでしたし、それが駄目だとはいいませんが、それでいてそういう人物に「立派な」とか「素敵な」とかいう形容詞が付くような価値観の社会にはなってほしくないものです。

 

ともかく社会人としてスタートの時点で本人自身が数百万の借金をかかえているなんてことは数十年前では稀なことだったんじゃないでしょうか。それが今ではかなりの学生がそういう借金を抱えています。

 

私は還暦近いおっさんで、この年相応に今の若いスタッフや学生に思うことはいろいろありますが、自分の学費を働いて得ている者はそれだけでもとても立派だなと思うこの頃です。

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