京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

そんなこと

橋本

私が言いたいのは…。

2013年1月29日(火)

連日寒い日が続きますね。

先週の土曜日でしたか、私の自宅近辺も随分と寒い朝でした。
洗濯物を干し終えた嫁さんが「あんたのパンツ、干したら凍ったで」。
私のパンツが凍るのは一向に構いませんが、何故「私のパンツ」なんでしょうか。
凍ったのは妻のパンツも息子のパンツも、いやいや誰のであってもシャツやタオルや靴下も同じように凍っていたはずです。説教臭い話が嫌いな人はここまで。

 

寒い事を伝えるだけなら、「洗濯物が凍った」でよかったと思います。それをあえて「あんたのパンツ」としたのは、嫁さんなりにその方が面白いと思ったからでしょう(嫁は大阪の女ではありませんが、関西の女ですからね)。

 

本当に面白いと思ったかどうかはわかりませんが、少なくとも「私のパンツが凍った」ことは嘘ではありません。嘘ではないがそのような伝え方は、情報の受けて側に違った印象を与えるものだなと思います。

 

「Aさんは解剖学のテストが0点でした」こう報告を受ければ、Aさんが0点と言う事が理解できるわけですが、公平とは言いがたいです。Aさんのみが成績が悪いような印象を受けますが、報告に皆のテストの平均点が100点満点中5点という背景を含めれば、ひどい成績と言うよりひどいテストと言う印象になります。

「Aさんが0点」に嘘はないわけですけど、意図的なのか何の気なしかはわかりませんが、伝え方を間違うと誤った印象を植え付けることになりかねません。

 

皆さんはそんなことはそうそうありえない。そんなに簡単に誤魔化せるものではないと思いますか。

旧聞に属しますが、某自動車メーカーが車のリコール隠しをした問題がありました。リコール問題を隠す事自体(それも二度目だった)言語道断ですが、マスコミは連日そのメーカーの車が発火炎上する事故を報じていました。「また、あそこのメーカーの車が燃えた」って感じで。誰しもそう聞けばそのメーカーの車はよく燃えるんだという印象を受けると思います。

ようやく騒ぎが沈静化しだした頃、週刊誌には日本国内での車両の発火炎上事故は毎日10台以上、勿論特定のメーカーに隔たってはいない、との記事が出ました。

週刊誌の記事までの顛末を聞けば、この件に関する限り新聞報道に嘘はないけれども公平性の欠片もない、公器と言うより凶器の印象は拭えません(他の報道は大丈夫なんでしょうか)。

 

たかだか私のパンツが凍った話から随分長々と書きましたが、情報に嘘や間違いがなくとも、伝える側、受ける側次第でどうとでもなると言う事です。

 

次回私のブログは2/1です。

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