敵の名は。
2022年8月12日(金)
コロナ禍になって一人一人の衛生意識はかなり高まったのかなと思います。
私の感染症に対する意識は医療職に就いてから一度変わり、コロナでもう一度変わりました。
その上実家が水商売だっただけに違う面での衛生意識は高かったのかなと。
水商売で衛生上の問題と言うと誰しも「食中毒」が一番に頭に浮かぶかなと思います。
うちは寿司屋でしたからことのほか食中毒には気を付けて、あの寿司屋でお馴染みのネタケース(ガラス張りの陳列棚ですね)と大型冷蔵庫は父親拘りのオーダーメイドでした。
(エアコンではなく)クーラーも家庭であるところはまれ扇風機がデフォ、客商売の店舗にも一部しかまだ無かった時期に既にありました。
店の床は全部タイル張りで、炊事場はいつも井戸水をかけ流し、店内も週に一回は水を流してデッキブラシで磨いていました。
ネタを扱う布巾は洗濯の後煮沸消毒したものを一回一回変えていました。
勿論他にも細々とした対策はかなりやっていました。
こういったことは習慣化したうえで「慣れ」にさえ気を付ければ、まぁ食中毒は防げるものです。
生モノを扱う商売でしたから、やはりネズ公も心配の種でした。ですがこいつらは人の気配がしたり明るいところではなかなか顔をのぞかせないので、お客さんがいる場面で、のそっと出てくる心配はありませんし、生ごみを隔離し、排水溝をはじめとして出入りする穴と言う穴をシャットアウトしたうえに、なおネズミ捕りを定期的に仕掛ければ恐れるに足らずです。
問題は「G」です「G」。
皆さんご存じですか?
「G」は人間の致死量の20倍の放射線(γ線)を浴びてなお「平気」だそうです。
また「G」の頭部を出血しないように切断すると、1週間動き回った挙句最後は「脱水」で死ぬということです。
人類滅亡後も確実に生き残ると言われる所以です。
同じ頭文字を持つ「ゴルゴ13」をも凌ぐ生命力の「G」の侵入をひとたび許せば、そこは「G」にとってはこの上ないほどの楽園。大型冷蔵庫の裏は「G」にとって常夏のリゾート、人の手も目も及ばぬそこかしこに食物が落ちている。奴らが蔓延ればその駆除には数年を要します。
「G」もネズミと一緒で闇夜の跳梁跋扈がお得意ではあるけど、明るいから、人の気配があるから、遠慮するなどと言う奥床しさは欠片もなく、目の端でその姿を捉えること数限りなくorz
奴らの台頭は店の信用にかかわると父も随分と気をもんでいました。
月一回の大掃除とバルサン、細かな食中毒対策で、根絶したかどうかはともかく、その姿を見なくなるようになるまで、数年かかったと思います。
ネズミも「G」も駆除は食中毒対策の一環ですが、仮にそのリスクがないにせよ、その存在自体が人を不快にさせるものですから、夏場ですらその姿をしばらく見ないなとなった時には、ちょっとほっとしたように思います。
とにかく姿どころかその名前を口にすることも文字にすることも不快に思う人間もいるほどで、「G」としか表現しない人も少なからずいるわけですから。
コロナ対策だけでなく、食中毒対策も結構大変だよと言う話でした。
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過ぎたるは
2022年7月25日(月)
今月は色々と話題に事欠きません。
と思ってたんですけど、先週からいくつか話題を選んで書いてはみたのですが、どれも品がなかったり、生々しすぎたり、危ない方向に行ったりで、およそ医療機関のブログとしては全くふさわしくないww
今の社会情勢を鑑み、前にも書いたかもしれませんが、私の高校の時の社会の先生の教えを一つ。
”狂信的であるということと、理知的であるということ、誠実であることは絶体に一緒にはならない。
理知的で誠実なら、狂信的ではない。善良だ。
誠実で狂信的なら、理知的ではない。馬鹿だ。
理知的で狂信的なら、誠実ではない。悪魔だ。”
だそうです。
何かを、誰かを信じることは、人間の社会生活上必須のことですが、「狂信的」とまで言わずとも、その「信じている事」を人に強要したり、過信や盲信の結果疑いを持たない、他人の言葉を聞き入れないということは「思考停止」しているわけですから、あまり良い状態とは言い難いでしょう。
と言うようなことを高校時代に教えてもらったわけで、単純に理知的で誠実でありたいと願いましたが、この2つでさえ両立させるのは難しいとその後の40年で思い知りました。
理知的で誠実であろうとすると、必ず「情」が邪魔するんですorz
私は疑い深い人間で狂信的になるのは難しそうですが、かといって理知的で誠実も難しい。
愚鈍で邪な「凡人」で終わりそうです。
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とうとう
2022年7月13日(水)
雨の降らない梅雨が終わってから、雨が降ったりやんだりしていますね。
そんな空が怪しいなか、咲く花も増えてきました。
そして、
我が家のカブトムシですが、とうとう出てきました。
成功です
2ケースで飼育していたのですが、
1つのケースから出てきました。
もう1つのケースはもう1か月以上音沙汰がないので、
こちらも掘ってみました。
居ました。サナギ室に入った状態でした。
初めてサナギ室を触りましたが、硬く滑らかなカプセルのような部屋を作っていますね。
そして、
サナギの抜け殻(体の一部ですが)を見つけました。
これも初めて見ます。
初めての体験にひとりで興奮しておりました。
この年になっても、まだまだ初体験がいっぱいです。
子どものときに好きだった昆虫や生き物も、
大人になってから知ることがいっぱいです。
作業療法士になって25年以上経っていますが、
仕事でも新しい発見や体験はいつもあります。
興味を持てば、同じものを見ても、同じことをしても、
ちょっと新しいことを見つけられ、感じられるんだと思います。
リハビリで練習するときも
今している練習に興味を持ってもらって、
新しい何かを利用者様や患者様に感じてもらいながら
一つずつ、できることを増やしてもらいたいと思います。
そしたらきっと、頑張ることも少し楽しく感じられるんじゃないかな?
こういう世界
2022年7月06日(水)
先日の夜いつも通り雄琴川の周囲を歩いていたら、暗い農道の菜園の角を曲がったところで足元どころか周囲に沢山の何かの気配。
お、何だ?とライトを向けてみたら、「タヌキの群れ」でした。
ざっと10匹ほどのタヌキが菜園で食事中のところを私が邪魔したようですw
この辺りに住んで20年余りの間犬猫鳥以外に見たのは、イタチ、ヌートリア、亀くらいだったんですけど、車がバンバン通る国道から100メートルも離れていないところで「タヌキの群れ」ですよ。
タヌキがそういうところで飯食ってるというのは、彼らにとってその地域はそれなりに平和ということでしょうか。
私は月に1回のペースで京大前の眼科に通っています。検査の都合で車で行けないことが4か月に1回はあります。
そういう場合電車で行くわけですが、往路は自宅近くの駅から湖西線で山科まで、山科から地下鉄で東山まで、そこからは歩きで20分ほどかけて歩いていきます。
診察は大体土曜日が多いので、復路は同じルートをたどらず、三条通、河原町通、新京極、四条通、烏丸通等をたどって京都駅までぶらぶらと歩いていきます。
このコロナ過でそういう場へ出かけることもなくなったので、街並みを楽しんで帰ってくることにしています。
1月だったか、右目の手術前の検査の帰りに東本願寺の前で気がつきました。
これは東本願寺流のジョークなのか、それとも大真面目に書いただけなのか。
想像してみてください。
プーチンとゼレンスキーがお互い拝みあってるところをw
私は信仰心など持ち合わせていませんが、戦争やってるより、拝みあってる方がましな世界だと思えます。
どういう世界がいいですか?
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どんどん暑くなってきています
2022年7月05日(火)
夜にカーテンを開けていたら、バチンと網戸に何かがぶつかった音がしました。
何だろうと思ってみると、虫らしき影が、
ちょっと首を伸ばしてみてみると、どうもセミのようです。
鳴かないのでメスでしょうか?
シルエットだけだと種類まではわかりませんでしたが、
大きさは小さめだったので、ひぐらし?つくつくぼうし?にいにいぜみ?
答えは…不明です。
今年は早々と梅雨が明けてしまい、どんどん暑くなってきています。
セミが鳴きだすと夏本番って感じがしますね。
少し前に、カブトムシを飼っている話をしましたが…2週間ぐらい前を最後に全くお姿を見ていないので、
ちゃんとサナギになっていたらいいのですが…生きているのか心配です。
最後に見たときはその幼虫は黄色く体の色が変わってきていたので、サナギになる手前だと思います。
ただ、この暑さを乗り越えられるか…心配です。
家の中に置く場所がないので、外に置いています。
直射日光が当たると絶対ダメだと思って葦簀を立てかけたりしていますが…気温がどんどん暑くなってきています。
あと3週間ほど経ったら1匹2匹…と、土から大人になって出てくるはずだと
無事を祈っています。
どんどん暑くなってきています。
水分補給はもちろん、
節電が気になったとしても、エアコンや冷房、扇風機を活用して
身体を守ってくださいね。
元気だからこそ、他の所で節電もできますからね。
白内障
2022年6月29日(水)
手術の話を書いてませんでしたね。
結局、体にメスを入れる手術も通算5回(白内障は両目1回でカウント)となりました。扁桃腺、盲腸、骨折(2回)、白内障と見事に診療科もバラバラです。成人してからは今回が初めてです。
手術中の怖さは扁桃腺切除がダントツですが(だって口開けた私の目の前で先生が刃物構えるんですよ)、術前の怖さは白内障です。何が怖いって、目に刃物入れるんですよ。想像しただけで尻のあたりがムズムズします。実際は手術中は当然麻酔が効いていますし、何か見えるかというと無影灯の光が直に当たってwhiteout状態で何も見えませんでした。
麻酔はしているはずなんですが、我慢できる範囲でしたが痛みました。
後で聞くと私は正常より目玉が大きかったからだそうですw
手術そのものは時間もさしてかからず、大変なことはなかったのですが、何が大変ってズバリ「目薬」です。
まず手術前1週間朝昼晩寝る前と1日4回数種類の目薬を手術するほうの目にさす。手術当日それに加えて2種類の目薬を朝昼の2回さす。
術後また1日4回これまでとは違う目薬を約2か月数種類さす。今度はその数種類の目薬のさす順番まで指定される。術後1週間で今度は反対側の目の手術1週間前となったので前回と同じようにさす。
術後術前1週間被っている間は右目と左目にさす目薬も違うし、さす順番もあって気が狂いそうなくらい面倒くさかったです。
目薬以外にも暫くは顔が洗えないとか(1週間。数日は顔の清拭さえNG)、風呂に入れるのは翌日からでも、お湯を頭からかぶれるのは1週間後とか。
白内障の手術自体は簡便なこともあって、入院の必要なしで日帰りで出来るようになりましたが、自己管理がしっかりできる人でないとこれでは難しいようです。
それでも以前に比べてよく見えるようになったんで、良しとします。
当たり前の話ですが、現役で働いている人は普通風邪くらいの病気にかかったことはあっても、入院ましてや手術の経験がない方が多いと思いますし、それが普通でしょう。
その普通というのが健康の証ですし、それに越したことはありません。セラピストも健康であるに越したことはありませんが、やはり経験したことがない分、患者さんの気持ちに疎いのは否めません。
かく言う私はじゃあその分わかっているのかというと、多少はわかっているとは思っていましたが、最近になってやっぱり分かってなかったのかなと感じています。
勿論怪我や病気になれば、怪我人や病人そのものですからわからないわけないのですが。
ここ数年何の予兆もなく医者にかかる必要が生じるほどの不調が数か月間隔で起きるようになって、何となく高齢の患者さんの気持ちがすこ~しわかったような気がします。
以前ここに書いたかもしれませんが、高齢の患者さんには「あるある」な話で、今の健康状態を憂いて「昔はこんなじゃなかったのに」との嘆き節に、いつも「生まれたときは若かったのに」と言うくらい当たり前の話に悲嘆しても仕方がないと思っていました。
数年に一度くらい何か体の不調があっても年を気にするようなことはないんでしょうけど、年に数回全く予期しないような体調不良や病気が出てくるようになると結構気が滅入るようになります。
つい「昔はこんなじゃなかった」と恨めしく思うこともあります。
最近の私がまさにそれです。
なんとか気分を変えることにします。
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今日この頃
2022年6月27日(月)
先日、懐かしい先輩に久しぶり(かれこれ20年以上は経ったはずです)にお目にかかりました。
細かった先輩の身体が全体的に少しぶ厚くなっていました。
ガリガリだった私もポテンポテンのお腹になっています。
互いに体形が変わったと確認しあいました。
体重は変わっても性格が変わるわけではありませんね。
人となりは、自分がこんな療法士になりたいって思った当時の先輩のままでした。
いろんな療法士がいます。
私も、周りからどう思われているのかはわかりませんが…
気づいたら、もう就職してからの年数より、定年退職までの年数の方が短くなっています。
そして、
家で模様替えしていたら、古い写真が本棚から出てきました。
その先輩が居た当時の職場で撮った自分の写真です。
当時のユニフォームを着た若い自分が笑顔でピースして写っています。
とっても元気そうでした…自分ってこんな顔?体形?だったっけ…
若いスタッフの親御さんの年齢はもう私と変わらないし、
若いスタッフが生まれたころに就職している現実が…
就職してから成長した気もしないのに、いつの間にか年を取ったと感じる今日この頃です。
黄色い花の影に紫のつぼみを見つけました。
桔梗もそろそろ咲きそうですね。
桔梗の花言葉は「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「誠実」などがあり、
英語では「endless love(永遠の愛)」「honesty(正直者、誠実な人)」「the return of a friend is desired(友人の帰りを願う)」「obedience(従順)」だそうです。
カミキリムシ?
2022年6月20日(月)
梅雨ですね。
大原も紫陽花が咲き始めました。
さて、そんなある日に窓枠にこんな虫が止まっていました。
パッと見はカミキリムシかと思ったんですが、顎の感じが違いますね。
色は綺麗ですが、なんとなく触る気にはなれず手でつまんで追い払うのはやめました。
カミキリムシならつまんで追い払うんですが…知らない虫は躊躇しますね。
後日、気になって調べてみました。
…その名も「アオカミキリモドキ」のようです。
そして、
この虫は毒を持っているそうで、身体をつぶすと毒液が出るのですが、
脚からも毒液を出せるそうで、不用意に触ったりすると脚から出た液に触れた
指が火傷に似た状態になってかゆみも出るようです。
衛生害虫としても知られ、「デンキムシ」「ヤケドムシ」という別名持ちだそうです。
手でつまんで追い払わなくてよかったです。
知らない虫に安易に対応して火傷を負うところでした。
知らないことを知ったふりして、安易に対応して、失敗する。
知らないことには、注意深く対応することも大事ですね。
こんなことからも実感しました。
紛れる
2022年6月16日(木)
以前も書いたと思うんですけど、私腰痛持ちです。
腰痛持ちと言っても何時も痛いわけじゃなくて、理学療法士らしからぬ或いは患者らしからぬ体の使い方の時に痛みが出るわけで、常日頃は注意深くしていれば何の支障もありません。
それでも年のせいか6、7年前から左足の裏が痺れるようになってきました。
ここ半年は右足の裏も痺れるようになってきています。
先日風呂に入っていて足の裏を洗っている時に気付いたんですが、両足ともに「魚の目」が出来ていましたorz
ま、それだけの話なんですけどね。
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Try&Error じゃ足りない
2022年6月14日(火)
小学生の頃に読んだ漫画に「釣りキチ三平」がありました。
その中で釣りが巧くなるには、短気な方が良いとありました。
気長にじっと待っていても魚は釣れない。
餌はどうか、仕掛けはどうか、ポイントはどうか等、現状駄目なら待つのではなく検討しないと魚は釣れない。
短気に色々と考えをめぐらさないと駄目だというようなことが書いてありました。
短気かどうかはともかく、釣りに限らず、結果が出なければ、やり方にこだわらずに、色々と検討して変えなきゃ駄目だというのは道理だと思います。
昨年若手のスタッフに「浪人」の話をしました。
セラピストで10回以上国家試験に失敗した人がいるんです。
私がある人から最初その話を聞いた時、真っ先に思い浮かんだ疑問は「10数年間何をしていたのか」です(正確な回数を聞いてますが差し控えます)。
そのある人が言うには、リハビリの助手として数か所の病院、医院を転々としながら毎年試験に挑戦していたそうです。
気が長いにもほどがある。本人的にはやり方(勉強方法や勉強量等で)を変えたつもりなんでしょうけど、結果が出なかったということは変えたというほど変わっていなかったということでしょう。
結局その人がセラピストになれたのは10数年目にして国試専門の予備校に通うことで、全く違うやり方を選択した結果のようです。
結果が出なかったら(失敗したら)、終わりというわけではありません。
その人も10数年やり方を変えなかったことは、失敗の自己分析が甘すぎたとしか言いようがありませんが、それだけ長い期間挫けずにTry&Errorを続けたことは立派とは言えます。
そもリハビリに限らず医療はTry,Error&Analyzeの連続ですし、それなくして医療の発展などありえません。
1回でも100回でも失敗の回数が問題ではなく、失敗しただけの新しい知見がないと駄目だということです。
「なんでかわかんないけど失敗した。もう一遍やってみる」は勿論駄目ですし、
「なんでかわかんないけど失敗した。だからお終い」も駄目なんです。
「こういう理由で結果が出なかった。だから次はこうやってみる」とか「こういう理由で失敗した。これでは可能性が低いから全く違う方法でやってみる」とかでないと、失敗でもやった意味がないですし、成果はいつまでも出せません。
最近、出来なかった、失敗した、わからなかったで、何の分析も対策もないまま放置とか、投げ出す人が多いように思うのですが、気のせいでしょうか。
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