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橋本

今年のニュース

2013年12月26日(木)

さて今年最後のブログです。
ちょっとマスコミにあわせて、巷間に伝えられたニュースの中から今年一番のニュースを独断で選んでみようと思いました(10本も選べません)。
私が選んだのは読売新聞の海外ニュースでは上位30にも選ばれていませんでしたが、
「15歳の少年、膵臓がん発見の画期的方法を開発 たった5分、3セントで検査」
です。
 
詳しい事はリンク先の記事に譲るとして、注目すべきは彼(アンドレイカ君)の着眼点のユニークさと前向きさと積極性です。
彼は身近な人の死からインターネットで病気のことを調べ、膵臓がんにまつわる問題を知り、何かできることはないかと考え、行動したわけです。
結果、従来より、1/26000の費用(¥3-程)で、1/168の時間(5分)で、400倍の精度(ほぼ100%)の膵臓がん検査法を開発したそうです。
 
勿論若干の運があったとは思います(彼の研究テーマに関心を示した学者は200人中1人だけ)。
着眼点のユニークさというか考えの柔軟性は本来若い人には備わっているものです。
前向きさ(楽観的ともいえる)や積極性も心持一つでどうにでもなるものです。
 
アンドレイカ君の業績には特別な才能は何一つ必要でなかったといえます。勿論何の努力も必要なかったということではありません。
「人よりも長く一つのことと付き合っていただけ」とはアインシュタイン博士の言葉ですが、彼もまたこの言葉がぴったりではないでしょうか(ただ彼の場合は2年間だけで結果を出したという点では短い方だと思えますが、15年の人生のうちの2年ですからね)。
 
20数年前千葉に住む叔母が膵臓がんになった時、身近にいた医師に病気のことを聞いてみたのですが、全員が全員とも「膵臓がんなら助からない」と言いました。それを聞いた私も「なるほどそういうものか」と納得していました。
 
アンドレイカ君の凄いところは、誰にもできる可能性はあったのに、誰もがそういうものだと納得していたこと、無理だとやらなかったことに一から取り組んだというところでしょう。
頭を柔らかくして、どこまでも楽観的に、積極的に物事に取り組む事さえできれば、同じ15歳でとは言わずとも、医学生や医師をはじめ大学の研究者すべてにそれだけの業績を上げるチャンスは十分にあったはずです。
 
今頃彼のメールを無視した199人の膵臓がんの研究者は頭を抱えているんじゃないでしょうか。
 
次回私のブログは2014/1/1です!


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