京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

どんなこと

橋本

達人

2015年6月23日(火)

今年は例年になく、求人用資料の作成が遅れています。2年前まではすべて手作りでやっていたのですが、私のそれだけの気力もなくなり、業者にお願いすることになったんですが、今年はこだわりの業者に代わって、完成が遅れているようです。

こだわりの一環として表紙のキャッチコピーは私が手ずから書くことになってしまいました。嫌だと言っていたのですが、昨日朝から人事のA君が毛筆と半紙、それに墨汁をもって待ち構えていました。

仕方なしに書いたのが

 

名称未設定 1

 

です。久しぶりに(高校の時以来)筆を握った上にほとんど練習なしで書きました。印は高校の時に手彫りしたものを引っ張り出してきました。

 

「患者さんの達人になる」もう何年も京都大原記念病院グループのセラピスト募集の資料の表紙にはこのキャッチコピーを載せています。過去いくつものコピーをツルツルの皺のない脳みそを絞って考え出してきましたが、結局これが一番しっくりきています。

 

回復期リハビリテーションは患者さんの体をどれだけ治そうが、最後は患者さんが家庭に、社会に復帰できてなんぼです。その為には単に患者さんの病気、障害の状態を把握するだけでなく、仕事(職場とその周辺)、経歴(現病歴、病歴も)、趣味、家族、住所、自宅とその周辺等など、患者さんの背景と言うものを知る必要があります。

患者さんという「人間」を見る必要があります。

よく「最近の医者は病気を見て患者を見ない」と言いますが、セラピストも一緒です。

「障害を見て患者を見ない」では駄目です。

病の知識や治療技術の習得にばかり秀でたり、達人になっても大事なものが欠けては駄目です。

まずは患者さんの人となりを知ることが第一です。

 

それを

「患者さんの達人になる」という言葉でまとめてみました。

 

患者さんの達人になるには、ピヨピヨもベテランも関係ありません。セラピストにその気さえあればそう時間をかけずになれます。

そうなるに必要なのは病や治療技術に対する興味ではなく、まずは人に対する興味とコミュニケーション能力です。

 

あなたの担当セラピストはあなたのことをよく知っていますか?

 

次回私のブログは6/28です。


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