京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

あんなこと

竹内

続・不思議な柔軟体操  理論&コラーゲン

2013年8月13日(火)

今日は前回「不思議な柔軟体操」を気まぐれに書きました。
今日も気まぐれついでに「続・不思議な柔軟体操 理論とコラーゲン」と称して書いてみます。

皆さんはご存知ですよね。
人間の筋肉にはコラーゲンが豊富に含まれています。

今は夏なので鍋などしませんよね。
秋ごろになるとスーパーなどに行けばコラーゲンはすぐに手に入りますね。
そのコラーゲンを熱するとすぐに融けるのはご存知ですよね。

そーなんです。
コラーゲンが融解して筋繊維が滑走しやすくなり、筋肉の伸び縮みがしやすくなるのです。
温度が非常に関係するのです。
温度が高ければ筋肉はよく伸びます。
逆に温度が低ければ筋肉は硬くなります。

身体の体温が一番低いのは朝方ですね。朝が一番、身体が硬い時間帯なのです。
朝に柔軟体操は実はむかない時間帯なのですよ。
知っといてくださいね。
ですので、注意しないと肉離れなどを起こしやすいかもしれません。

柔軟性が改善するとはどういうことなんでしょう?

答えは簡単です。関節の動く範囲が拡大するということなんです。

関節の角度が拡大するとどのような効果があるのでしょうか? 
歩行では歩幅が拡大して歩きやすくなります。高齢者は歩幅が狭く回転数が多くなり疲れやすいのです。
しかし柔軟性が改善するとストライド(歩幅)が拡大して歩く速度が速くなり疲れにくくなります。
ゴルフや野球では、テイクバックが拡大して飛距離が伸びます。サッカーではシュート力が改善します。
高齢者では支持面が拡大して転倒しにくくなります。

柔軟体操は、筋トレと違って非常に効果が出やすい運動なのです。
皆さん、今日から柔軟体操を始めましょう。


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