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2012年12月20日(木)
車いすや杖、福祉用具など、いろいろとある世の中になりました。
バリアプリーより、一歩進んでユニバーサルデザインが当たり前になりつつあります。
しかしながら、経済活動としては、医療・介護分野は特殊だそう。
良いものが世の中で出回るかといえば、そうではないようで、
価格面でも、一般の商売のようにはいかないようです。
たとえば、車いす。
部品も、要求品質も、自転車とほとんど変わりません。
比べてしまえば、自転車のほうが構造は複雑なのです。
特殊なことと言えば、体になんらかの支障がある人が使うという点だけ。
しかしながら、
自転車の最安値は、数千円からありますが、車いすははるかに高額。
自転車で言うところのママチャリ並みの品質の車いすは、7~10倍の値段。
また、オーダーメードで比べると、車いすのほうが安価ですが、
品質も性能も歴然とした差があり、自転車のほうが良品。
でも、部品交換型(モジュール型)の価格は同じくらいです。
他方、海外に目を移すと、
品質も、価格も、購入される方の感覚も、車いすは自転車に近いようです。
日本では、社会保障制度によって公的に設定されるものがあるため、
その認可をとったり、書類上の手続きの影響や要求品質があるのですが、
普通に自転車にも、製造上似たようなことはありますし、
そもそも、自転車よりも低い品質のものが多く出回っていることからも、
必ずしも、医療・介護だから特殊だということもないように思います。
ただ、自転車のような感覚で購入している人は少ないですし、
公的資金関係で補助を受けられるなどの、指定されたものが出回りやすい。
良いものが市場に出ない、良いものを作る会社が儲からない、
そんなことが極端に出ているような業界が、福祉用具などの分野です。
せめて、自転車のように、良いものを選んで、価値を感じて、買うことができたら・・・、
頑張った会社や製品を少しでも応援できければ、
もっと良いものが選ばれる社会になるのではないかなぁと思ったりしています。