ちょっとで大丈夫?
2012年4月15日(日)
以前のエントリ[川平法]で、
患者さんが自ら活動的だったというお話をさせていただきました。
近年話題の促通反復療法(川平法)ですが、
一つ一つの動きを100回やっていることも特徴のひとつだと思います。
自主訓練でも同じようなことだそうで、
立つ練習をするぐらいの人には、毎日100回200回と立ち座りの自主トレをされています。
もちろん、立つ練習をされるぐらいですから、一日100回200回立つなんて相当キツイ。
でも、慣れてくる頃にはしっかりと立てるようになる。
リハビリ以外の時間の使い方ひとつでも、大きく影響することを再認識しました。
さて、
前回のエントリで「リハビリはきばらないことが大事」とお話させていただきましたが、
どんどん動かして、運動量を多くすることも回復への近道です。
(※注 医師から動かないように指示されているなど、状態の悪い場合を除きます)
一見、相反することのようですが、
1回1回を大事にしながら、今の自分の課題に合わせて運動量を確保することはできます。
テレビCMの度に20回やったり、朝昼夜ご飯前後に50回ずつやったり・・・、
持久力が付いてくれば、朝夕で100回、その頃には出来るようになる。
そもそも、どんな事でもそうですが、
普段生活している中で運動していないとはいっても、まいにち結構動いているもの。
料理するのに40分、洗濯干すのに20分、スーパーでカートを押して30分、
結構立っている時間も長いし、あちらこちら行ったりきたりで立ち座りも何十回・・・。
ご飯食べるのに20分、歯磨きで5分、化粧に10分、その間ずーっと手は動いている。
大事なのは、
○○できるようになったら○○するのではなく、○○に取り組んだから○○ができるようになるということ。
(○○には勉強や野球・・・なんでも共通ではないでしょうか?)
症状や後遺症などいろいろあって、病気や怪我のあとには運動量が少なくなりがちです。
きばらず、気負わず、どんどん動いていきましょう。