京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

そんなこと

橋本

無思慮、無責任な話その3

2012年5月02日(水)

つい最近の話です。

ある医療系施設のある方(Aさんとでもしますが、職種立場すべて伏せさせていただきます)が、医療系学生の実習においては、絶対に(成績を)不可とはしない。学生の心に傷がつくからと言っているのを耳にしました。

 

やる気がなかったり、適性に問題があったり、勿論成績不振の学生にとってはAさんは菩薩のような人でしょう。

ですがそんな連中に将来身を任せる事になる患者さんにとっては、災難としか言いようがない。Aさんの無責任な考えで、学生が心に傷を持つことは避けられたかもしれませんが、将来の医療過誤の種をまいたともいえます。

 

成績不振は将来挽回できても(やる気さえあれば)、やる気のなさと適正は将来何とかなると言う保障は何もありません。皆さん(私や医療職も含めて)が利用者(患者さん)としたら、そんな人に身を任せたいか?

否ならAさんの考えの是非は言うまでもない事だと、私には思えます。

 

京都大原記念病院にも理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の学生が日々実習に励んでいます。実習指導者が日々頭を悩ますのは、どう指導すれば学生が理解できるのか、言動に変化が見られるのか、そして成績をどうつければいいのか、です。

学生をどう指導すればいいのか、は実際に私自身が学生と接する事がないので、なかなか具体的にアドバイスする事は出来ません。

ですが成績に関して悩んでいるときは、いつもこう言います。

「そいつと一緒に働きたいなら合格。一緒に働きたくないなら不合格」 いい加減ですか?それとも厳しいですか?

 

実際には「採用はしたくないけど合格」と安易に合格にする実習指導者はそこかしこの病院にいるんです。雇う側にすれば勘弁して欲しいですし、利用者(患者さん)の立場からすれば絶対にやめてほしいことだと思えるのですが、皆さんはどう思いますか?


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