京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

そんなこと

高岡

やりたくないこと

2012年7月08日(日)

昨日は息子の野球チームのグランド当番。

一昨日まで降っていた雨も小雨が降ったり止んだりの一日でした。

グランドは前日の雨で使用できないため、屋内での基礎練習とグランドの草引きを子ども達と一緒にしました。

 

草引きをしながら回りを見ると、黙々と一生懸命やっている子もいれば、遊んでばっかりでやらない子、やっているフリをして座っている子・・・

一緒に草引きをしている保護者はわが子もよその子も同様に注意しますが、やらない子は目の前で注意しても手を動かそうともしません。

そんな子もコーチから怒鳴られると、その時は手が動きますがすぐに止まってしまう・・・

 

黙ってられない私は注意してもやらない子に話しかけます。

「今日は野球できなくて残念やね・・・」

「試合したかったです。」

(土曜日は公式戦の予定でしたが雨で順延)

「どうして草引きするんかな?」

「・・・・・」

「草が生えてたら引っかかって転んだり、ボール捜すの大変やんな。」

「・・・・・」

「自分たちが使ってるグランドやし、みんなで手入れしていかなあかんよね・・・今日は根っこから抜けやすいし、もう少し頑張ろうよ。」

「・・・・・」

この間、無言でこの子の手は全く動きません。

 

「何故この作業をしているのか?」

この子はちゃんと分かっていると思います。

 

では、何故しないのでしょうか?

野球がしたいのにできないから?

面倒くさいから?

しんどいし、手が汚れるから?

自分のやりたいことではない(やりたくない)から?

 

これは子どもだから仕方がないことでしょうか・・・

嫌なことでもやらなければいけないことはやる。

たとえ相手が子どもであっても、教えていかなければならないし、

子どもだからこそ教えなければならないことだと思います。

 

余談になりますが

北京オリンピックで金メダルを取った女子ソフトボールのエース上野由岐子投手は練習前後の雑用を率先してされるそうです。グランドの整備をしたり、みんなで使う道具の手入れをしたり・・・

普通のチームだったら、新人さんやレギュラー以外の選手がしている仕事です。

これが上野由岐子投手が強さの秘訣かもしれません。

子ども達にも見習って欲しいものです。

 

ところで、、、

うちにも「これはやりたいけど、それは・・・」とあからさまに口にするスタッフがいます。

何でも「はい、はい。」と引き受けろとは言いませんが、

仕事を依頼するにはそのスタッフに期待してお願いしていることもたくさんあります。

それこそみんなが好きなことだけして業務が滞りなく進むのなら言うことありません。

でも、仕事ってそんなものじゃありませんよね・・・

自分の得意なことではなかったり、とても大変なことだったり・・・みんながやりたくない仕事もあります。

でも、それも含めて仕事です。

お給料は支払われています。

 

それに、その仕事に取り組むことで、今まで見えなかったことが見えてくることもあります。

選り好みせずいろんなことにチャレンジして欲しいです!


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